教育
2019年11月12日 13時30分  3面

宇部工高でJAXAの藤田教授が講演、若者にエール【宇部】

高校生にエールを送る藤田教授(宇部工高で)

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 宇部工高(中村圭治校長)で11日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所宇宙飛翔工学研究系の藤田和央教授が「はやぶさ2 プロジェクトへの挑戦-りゅうぐうミッション報告」をテーマに講演した。生徒431人が、人類誕生の謎に迫るロマンや仕事のやりがいを聞き、自らの成長を誓った。
 
 宇部かたばみライオンズクラブと宇部ユネスコ協会が、JAXA職員を招いて開催しているキャリア教育講演会で、6回目の今年は同校と黒石、厚南両中学校(12日)で実施。生徒たちは、未来につながる宇宙研究・開発の現場を理解し、困難に打ち勝って挑戦する姿に刺激を受けている。
 
 初の高校会場となった宇部工高では、藤田教授が「生命誕生には環境、材料、条件がそろわなければならない。はやぶさが調べたいのは太陽系の材料。日本が探査技術で世界をリードしたい」と話し、はやぶさ2のりゅうぐうでの動きを説明。「弾丸を撃ち込んでクレーターをつくり、太陽光で劣化していない物質を採取した」と伝えた。
 
 初代のはやぶさが瀕死の状態で、地球にサンプルを持ち帰った様子も解説。「将来は火星の探査をやりたい。2030年代前半からになるのでは」と見通しも示した。最後に「夢・情熱・愛」の言葉を贈り「まだ若いので、高いイメージの夢を持ち続けて。諦めず、貪欲に努力を。人は社会の中で生きている。思いやりや感謝を忘れないことも大事。宇宙事業はチームで協力しないと成し得ない」と語った。
 
 山口大工学部客員准教授で、応用衛星リモートセンシング研究センター戦略アドバイザーの河村建一さんとの対談や、生徒との質疑応答では「仕事と趣味が一緒だとすごく幸せ」「未確認飛行物体(UFO)が地球に来る可能性は大いにあるし、地球外生物は確実にいる」「人に使われるよりも、人と一緒に何かができる能力を育んで。最後は体力勝負」とも話した。
 
 原虎太郎生徒会長(3年)は「衛星探査など知らなかったことを分かりやすく解説してもらい、宇宙を身近に感じた。夢を持ち、他者への尊敬の念を忘れずに過ごしたい」と感想を述べた。

 

 

 

 

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