エンゼルスのビリー・エプラーGM(44)が、背水の陣で11日から米アリゾナ州スコッツデールでのGM会議に臨む。4日間催される同会議は、フロント首脳陣ら球団幹部に加えて代理人らも出席し、オフの補強戦線を探り合う。10日の球団地元紙オレンジカウンティー・レジスター(電子版)が報じた。
同紙によれば、エンゼルスにとって最優先課題は「最低でも2人の頼れる先発投手の獲得」だ。現時点でのエースは、二刀流として来季は先発投手もこなす大谷で、これに続くローテはヒーニーとキャニングが決定しているのみ。今季メジャー全30球団中25位だったチーム防御率5・12の改善なくして飛躍はあり得ない。
同紙によれば、幸い今オフのFA先発投手市場はまれに見る豊作だ。FAで最大の目玉、かつエンゼルスにとっては“ご当地選手”の右腕コールのみならず、ストラスバーグ、バムガーナー、ウィーラーら大物の名前が並ぶ。モレノ・オーナーは年俸総額アップを約束してくれたため、同紙によれば「来季は最低でも3000万ドル(約32億7000万円)の年俸アップで、オーナー次第でそれ以上もあり得る」
エンゼルスは今季72勝90敗で2年連続のア西地区4位。ポストシーズン進出は5年連続で逃した。同GMの契約も来季の選択権が行使されただけで、2021年以降の去就は未定だ。「オーナーの堪忍袋の緒は、切れつつある」と同紙。同GMにとっては、自身の命運も懸けた4日間の修羅場となる。