安倍首相「桜を見る会」に謎の女性が招待された理由 本人直撃
安倍晋三首相が主催する「桜を見る会」が4月21日、東京の新宿御苑で開催される。政財界、文化・芸能、スポーツなど各界から約1万人が集う。昨年は「ももいろクローバーZ」も招待されたが、今年の“招待客”で異彩を放つのが、名古屋のキャバクラ「アールズカフェ」に勤める小川えりさん(30)だ。
【写真】ネット上で話題をさらった首相からの招待状はこちら
小川さんは、6年連続で東海地区ナンバーワンの人気を誇る現役のキャバクラ嬢。昨年のバースデーイベントは「2日間で1億円超え」という驚異的な売り上げを記録した。飾らないキャラクターで女性ファンも多く、インスタグラムのフォロワーは15万人を超える。
いったいどんな人物なのか。本人に直撃した。
「特技は、ドンペリのボトルの一気飲み。コンディションが良い時には、1本30秒で空けちゃいます」
過去に「ドンペリを日本一飲んだ人物」として、MHD モエ ヘネシー ディアジオ社から表彰されたこともあるという。店には「正月休みを除き、一年のうち360日は出勤する」というほど、仕事熱心。その成果もあり、貯蓄額は「数億ってとこですかね」(小川さん)。
何とも豪快な小川さんだが、桜を見る会への招待には戸惑いを隠せない様子だ。
「寝耳に水。ただ、ただ、驚いています。(招待は)光栄でうれしいことなのですが、正直なところ“なぜ私が?”。本当にこんな場に行っていいのかな……」
国会議員や自民党員の知り合いはおらず、安倍首相との面識もないという。今年3月、突如自宅に郵送で招待状が届いたそうだ。手の込んだいたずらではないようだが、本誌が真偽を確かめるべく、安倍晋三事務所に尋ねてみたところ、期日までに回答はなかった。
いったい、どんな基準で招待客を決めているのか。過去に同会に参加した政治評論家によれば、国会議員の推薦を受けて招待客をリストアップするという。
「招待状をもらった本人でなく、譲り受けた人でも入れるくらい、ゆるい。夫婦で参加するのが基本ですが、中には家族全員で参加する人もいるほど」
基準はあってないようなものなのかもしれない。
小川さんは“参戦用”の着物をあつらえるため、今週には京都に赴く予定だ。
「失礼のないように。予算は最低200万円以上。色や柄は、専門の人と話し合って決めたいと思います」
会場の新宿御苑は飲酒禁止のため、会はノンアルコール。首相の前で、“直ビン”パフォーマンスができないことが、少々残念そうな小川さんだった。(本誌・松岡かすみ)
※週刊朝日 2018年4月13日号