2018年04月18日 00:22 掲載
ニュース・プラス EVは本当に環境にやさしい? 独ADACが総CO2量を試算
以下の図はADACによって算出された、大型車、中型車、小型車の総CO2排出量である(翻訳は下に)。
(c) Quelle: ADAC
見やすいよう、大型車、中型車、小型車に分けて翻訳する。
(c) Quelle: ADAC
大型車においては、ディーゼル車が最も環境にやさしいという結果が出ている。EVの場合、100%再生可能エネルギー(太陽光、風力、地熱など)によって作られた電気の場合のみCO2の排出はぐっと低くなる。
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中型車においては、EVが最もCO2の排出量が少ない。PHVも同じく環境に優しい値が出ている。
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小型車においても、EVが最もCO2の排出量が低い。5万キロ走行は、セカンドカーあるいは都市で使用するクルマと想定した場合の値であるが、この場合EVはガソリン車やディーゼル車と比べて最もCO2の排出量が多くなる。
EVのCO2量は電気がどうやって作られたかが決め手
EVの場合、走行中に排ガスは発生しないので、バッテリーと電気の製造時に発生するCO2の排出量の決め手になる。バッテリーの使用量が多くなる大型車ほどCO2の排出量は多い。EVの排ガス値が低いのは中型車以下の車両においてであり、最もその能力を発揮するのはEVが100%再生可能エネルギーを使って走る場合である。現在ドイツでは、約70%の電気が火力発電と原子力発電によって作られている。ドイツでEVが本当の意味で環境にやさしいクルマとなるためには、太陽光や風力など再生可能エネルギーの分野の開発が必要である。
上述したように、EVが環境にやさしいかどうかは、電気がどの燃料によって作られているかが大きい。そこでドイツの発電所の割合について次のページで紹介する。
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ドイツでは電気は何によって作られているか?
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