中日・桂依央利捕手(28)が11日、沖縄・北谷球場で行われている秋季キャンプのロングティーで「ノリ打法」に挑戦。きっかけは、村上打撃コーチの義弟で中日OB中村紀洋さんをまねたスイング。気付いた同コーチから指示されて腕の使い方を矯正、桂も手応えを得た。
何もコーチの義弟をいじったわけではない。真剣に振って、飛ばした。中村さんと近鉄時代のチームメートの村上コーチから「もっとやってみろ」と勧められ、やり続けた。桂は「腕を柔らかく使えて、バットがスムーズに出た。コツみたいな。打球もちょっとよくなりました」と語った。
秋季キャンプのメンバー入りこそが期待の表れ。2016年に左膝の半月板縫合手術を受けた。今季、3季ぶりに1軍出場。与田監督も「みやざきフェニックス・リーグを見に行って、動きも徐々によくなっている。捕手はレギュラーが決まっていない。アピールしてほしい」と語った。
捕手で主にスタメン出場した大野奨は打率1割7分、加藤は2割2分8厘、木下は2割2分7厘。レギュラー争いに食い込むスキは十分ある。
「どんなボールでも打てる形をつくりたい。打ちに行って、バットを止められるようにしたい。『できる』というところをアピールしないといけない」と桂。レギュラー挑戦の第一歩目がコーチの義弟のフォームのマネー。そんなストーリーがあってもいい。