ナゴヤ球場での秋季キャンプに参加している中日・福谷浩司投手(28)が11日、屋内練習場のブルペンで200球超えの投げ込みを行った。左打者の内角へズバズバ投げ込むなど、投じた球数は実に206球。1度のブルペン入りでは、沖縄の北谷組、名古屋組を含め今キャンプ最多の球数となった。
「門倉コーチとも話をして、速いとか強いとかではなく、勝てるボールを目指してやっていこうと。いい感じのボールが出てきているので継続していきたいと思います」
今キャンプでは、打者から球の出どころが見にくい投球フォームの習得をテーマに掲げる。キャンプイン当初は平たんなところで投球練習をしてきたが、5日からブルペン入り。ここまで約700球を投げ込んできている。
「今年は腰を痛めたので、足腰を鍛えるのはもちろん。プラス、1年間戦えるようにするためにはどうしたらいいのか。先発なら完投、リリーフなら必ず抑えられるように。そういう意識をもってやっていきたい」
先発転向を目指した7年目の今年、5月6日の広島戦(ナゴヤドーム)でプロ初先発し、6イニング1失点と好投した。その後、椎間板ヘルニアで離脱。来季の巻き返しへ向け、必死の取り組みを見せている。 (鹿嶋直樹)