トップ > 中日スポーツ > ドラゴンズ > ドラニュース一覧 > 11月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【ドラニュース】

「旧帝大出身でゆくゆくは一番に!」 竜ファンの聖地「ピカイチ」で育成1位・松田が仮契約

2019年11月12日 紙面から

中日との仮契約を終え、子どもたちと笑顔で記念写真に納まる名大の松田=名古屋市千種区のピカイチで(高岡辰伍撮影)

写真

 中日から育成ドラフト1位で指名された名大の松田亘哲投手(22)が11日、名古屋市千種区の中華料理店「ピカイチ」で入団交渉を行い、支度金200万円、年俸300万円で仮契約した。竜党が集う名店でプロへの一歩を刻んだ左腕は、レジェンド・山本昌さんのような息の長い投手を目指すと語った。 (金額は推定)

 地元のファンに愛される選手に-。球団の思いが込められた門出の場所で松田は、明確な理想像を口にした。

 「けがをしない選手です。数字のことは分かりませんが、故障は自分で防ぐことができる。長い年数プレーできる選手を目指していきます。けがをしない選手でイメージするのは山本昌さん。体の強さや高い意識があって32年も現役を続けられた。そこは参考にしたいと思います」

 50歳までマウンドに立ち続けた竜のレジェンドを目標に掲げた。

 仮契約の場として選ばれた「ピカイチ」。これまでは足を運んだことがなく、店内の至る所に飾られた名選手の色紙に「びっくりしました」と目を丸くした。報道カメラ8台、報道陣30人以上が取材に訪れるという異例の注目に、「僕なんかがすみません」と頭をかき交渉の場に臨んだ。

 名大から初のプロ野球選手。旧帝大に幅を広げても、母校・東大の野球部監督に今月就任した元中日・井手峻さんを含め8人しかいない。最多の白星は、東大から大洋(現DeNA)に入団し、旧帝大出身で初めてプロの門をこじあけた新治伸治の9勝。松田も「旧帝大出身選手の中でゆくゆくは一番になりたいという思いは持っています」とちょっぴり色気を見せた。それでも地に足は着いたままだ。

 「まだ育成の立場。プロのレベルを体験してないですし、どれくらい差があるのか分からない。僕は目標をただ言うだけというのは好きじゃない。自分がどうステップアップしていくか分かってから目標が立てられる。まずは一つずつ一つずつこなしていくことから始めます」

 仮契約で改めて意識を強くしたプロの世界。まずは自分の実力を測るところから始まると自覚している。

 

この記事を印刷する

PR情報

中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ