「働き方改革」で残業が少なくなったり、定時退社を求められることも多くなったと思います。
今回は私たちの生活にも影響を及ぼしている「働き方改革」についてまとめます!
働き方改革とは
厚生労働省のHPから引用します。
我が国は、「少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少」「育児や介護との両立など、働く方のニーズの多様化」などの状況に直面しています。 こうした中、投資やイノベーションによる生産性向上とともに、就業機会の拡大や意欲・能力を存分に発揮できる環境を作ることが重要な課題になっています。
「働き方改革」は、この課題の解決のため、働く方の置かれた個々の事情に応じ、多様な働き方を選択できる社会を実現し、働く方一人ひとりがより良い将来の展望を持てるようにすることを目指しています。
つまり、様々な働き方が可能になり、働く人にとって良い環境を創り出すことで、未来も明るく仕事ができるようにしていく施策となります。
働き方改革の3つの柱
長時間労働の是正
具体策として、時間外労働の上限設定や有給5日間の取得義務などが挙げられます。
本件については私たちに1番直結するものとして、後ほど詳しく書きたいと思います。
多様で柔軟な働き方の実現
テレワークや副業・兼業の導入についてになります。様々な働き方を柔軟に取り入れていきましょうということです。
雇用形態にかかわらない構成な待遇の確保
正規労働者と非正規労働者の同一労働・同一賃金を実現し、待遇差の解消を目的としています。
正規でも非正規でも「同じ仕事をしていれば、同じ賃金にしなさい」ということです。
長時間労働について
長時間労働を是正するのは良いとしても、
問題は「仕事量はそのままか増えているのに、会社や上司からは早く帰りなさい!とだけ言われる」ことにあります。
会社や上司は仕事量の削減や効率化など根本的な解決策を提示しないにも関わらず、「早く帰れ!」「残業はするな!」としか言わないので、部下としては困惑します。
結局、会社では時間内に仕事が終わらず、仕事を持ち帰り、自宅やファミレスなどでしなければ仕事が終わらない状況に陥っています。
会社や上司としては、単純に労働時間が減っているのであれば、下記の解決策に講じなければなりません。
仕事量を減らす
単純に労働時間が減っているのであれば、その労働時間に見合った仕事量にしなければいけません。
- 人員を増やして、1人当の仕事量を減らす。
- 仕事を割り振り、1人当の仕事量を減らす。
- 元々の仕事量を減らす。
上記の方法で1人当の仕事量を減らすことができます。
仕事を効率化する
これまで1時間かかっていた仕事を30分で終わらせれば、それだけ仕事は早く終わります。
- 人→PCへ作業移行
- 会議の時短化
- スキルの向上
- 手順の確立
特に中小企業ではマニュアルがなかったり、「これまだ手作業でやってるの!?」というようなアナログでやっていることもあります。
いずれにしても、繰り返しになりますが、単純な話しで労働時間が短くなったのであれば、「仕事量を減らす」か「仕事を効率化」をしなければ、時間内で仕事が終わらないのは、当然のことになります。
長時間労働を是正するためには
ここまでは一般論になります。
現実的には上司も部下も目の前の仕事をさばくだけで、精一杯というのか大方の現状ではないでしょうか。
すぐには人員を増やしたり、会議を短くしたり、IT化して効率化を図ると言われても、予算の問題やそこまで考える余裕すらない会社も多いです。
あれもこれもはムリなので、上司の立場から1つだけ、早く部下を帰らせるために提案したいことがあります。
それは、
「しなくて良い仕事の見極め」になります。
仕事はほおっておいたら増えます。
例えば、発注ミスが発生したとします。
今後ミスが起きないようにするための具体策が「ダブルチェック」となったとします。
これで「チェックを行う」工程が1つ増えました。
このような流れで「やること」はどんどん増えていきます。
仕事の棚卸しをしなければ「やること」は増えていく一方です。
上司はこのような仕事を精査し、「やらなくて良い仕事」を見極めるのです。
やった方が良い仕事はいくらでもありますが、労働時間が限られているのが「働き方改革」です。
「やった方が良い」”better”の仕事の中身の優先順位をつけ、その中でも「やらなくて良い仕事」はしないように導いてあげましょう。
部下は真面目であれば、あるほど本当は「やらなくても良い」仕事でも自主的には辞めません。
「やらなくても良い仕事」の判断と指示は上司の仕事だと考えます。
まとめ
仕事を増やすのが良い上司ではなく、仕事を減らしても成果も出すのが良い上司だと思います。
「最低限の努力で最大限の成果を出す」ことを念頭に置きましょう。
働き方改革は長時間労働の是正以外にも様々な問題を抱えています。
まずは「早く帰れ!」のジタハラ問題を少しでも緩和するために、「やらなくて良い仕事」の見極めを行って下さい。
結構、当たり前にやっている仕事の中でも、本当は必要のない仕事ってあるものですよ。。
そこをいかに見つけることができるかが大切になってくると思います。