内容紹介
身近な材料であるカーボン(炭素)ですが、次世代材料として今大きな期待を集めているのをご存じでしょうか? カーボンの最大の特徴は多様な結晶構造が可能であることです。これまでに数々の新構造と新機能が発見され、性能も桁違いに向上する研究が数多く報告されています。ポストシリコン材料として注目されているカーボンの最先端の研究動向を分かり易く説明した本書は未来社会を予見する必読の書と言えましょう。
目次
第1章 環境に寄与する カーボンが貴金属を代替する・カーボンに水素を貯める・ナノ炭素材料を利用した高性能太陽電池 /第2章 暮らしに寄与する カーボンで安全を守る・ナノカーボンを観ながら測る―カーボンナノチューブからの電子放出・カーボンナノチューブから一粒の光を取り出す・ダイヤモンド電子スピン量子センサー/第3章 産業に寄与する ダイヤモンドでスピンを観る・カーボンによる摩擦低減技術・カーボンが生む新しい物理—グラフェンバレートロニクス/あとがき カーボンが創る未来社会に期待を寄せて