
宮沢賢治(1896~1933年)の童話と詩の世界に触れる特別展「賢治がみつめた石と星」が2日、平塚市博物館(同市浅間町)で始まった。幼少期から「石っこ賢さん」と呼ばれ、作品にも多くの鉱物が登場する賢治の心象風景に、文学ではなく地質学や天文学といった“理系”の視点から迫っていく。来年1月13日まで。入場無料。
賢治の出身地である岩手県花巻市と平塚市の友好都市協定締結35周年を記念し企画。作品に関係する鉱物の標本や天体写真など計200点を展示する。会期中はプラネタリウムでも、「賢治がみつめた星空」と題して賢治作品に登場する星たちを紹介。実物の石を使った図鑑作りや講演会なども行われる。
幼少期から鉱物に興味を持っていた賢治は、盛岡高等農林学校(現・岩手大学農学部)で土壌学を専攻。地元の農学校で教壇に立つ傍ら、童話「注文の多い料理店」などを執筆した。
「岩手は多くの種類の鉱物が採れる複雑な地質の土地。農村出身の賢治は人生の中で地質学に深く関わった」と野崎篤学芸員。代表作「銀河鉄道の夜」では夜空の星々をサファイア(青宝玉)やトパーズ(黄玉)に例えたり、黒曜石で作られた星座版が登場したりする。詩や短歌では比喩表現に水晶やエメラルドなどを使っているという。
賢治は中学校時代から天文学にも熱中していたといい、童話「土神と狐」では環状のガス雲に囲まれたリング星雲を独自に「フィッシュマウスネビュラ(魚口星雲)」と表現したシーンもある。また「銀河鉄道の夜」では天の川の形状について「大きな両面凸レンズ」と表現して解説する場面もあり、塚田健学芸員は「(賢治は)地元の天体観測所に足しげく通っていて、作品の中には当時の最先端の知識が登場している」と説明する。
午前9時から午後5時まで。月曜休館(祝日の場合は翌火曜日)。会期中は同館のプラネタリウムでも賢治の作品に登場する星空が投影される。
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