実績多数で信頼の受託サービスをリーズナブルな価格ご提供します!!リン酸化タンパク質・糖タンパク質解析サービス
概要
プロテオーム解析には二次元電気泳動と、質量分析という二つの重要な技術があります。二次元電気泳動法は等電点電気泳動と SDS 電気泳動のニつを組み合わせることにより、細胞内の全タンパク質を数千以上にもおよぶスポットに分離することができます。それぞれのスポット中のタンパク質をトリプシンで分解し、質量分析で解析することでペプチドの質量や部分配列情報が得られます。これらの情報をデータベース検索することでタンパク質の同定や様々な翻訳後修飾の分析が可能です。
Genomine 社は国内外で多数の解析実績を有しており、二次元電気泳動による試料間の比較解析から質量分析計によるタンパク質の同定までプロテオミクス研究を推進する解析一式をご提供致します。
分析対象
細胞・組織抽出物中のリン酸化タンパク質及び糖タンパク質
分析内容
- リン酸化タンパク質の染色サービス (SDS-PAGE あるいは二次元電気泳動)
- PMF によるリン酸化タンパク質の同定
- リン酸化タンパク質の濃縮を含むリン酸化染色サービス
- LC-MS/MS によるリン酸化タンパク質の修飾部位同定
- 糖タンパク質解析サービス
リン酸化タンパク質の染色サービス (SDS-PAGE)
Step 1 : SDS-PAGE
特にご指定のない場合は、10-15% グラジエントゲル (24cm x 20cm x 1mm) を用いて解析を行います。その他のゲルのご希望がある場合はご連絡ください。
Step 2 : 染色
1: Pro-Q Diamond 染色 (Molecular Probes)
検出方法: Pro-Q Diamond の蛍光 (Ex/Em: 555/580 nm)
使用フィルター Ex/Em: Cy3/Cy3
2: コロイド CBB 染色
Step 3 : 多重染色(CBB & ProQ染色)とバンドの比較
Step 4 : ディファレンシャルディスプレイと比較解析の実施
リン酸化タンパク質の染色サービス (二次元電気泳動)
Step1 : 二次元電気泳動
ご指定のない場合は下記の小型ゲルを用いて解析を行います。その他のゲルのご希望がある場合はご連絡ください。
| ・ | 一次元目 等電点電気泳動:Genomine 社が独自に開発した等電点電気泳動用の IPG (Immobilized pH gradient) プレキャストゲルを使用します。ゲル長は 24 cm、pH レンジはブロードレンジ pH 4-10NL* となります。その他の pH range (pH4.5-6.5NL/pH4-7NL/pH6-8NL/pH6-9NL) も対応可能ですのでご希望がある場合はご連絡下さい。 *NL: non-linear pH gradient(分離をよくするため中央付近の pH 勾配をゆるやかにしています。) |
・ ニ次元目 SDS-PAGE :10-15% グラジエントゲル (24cm x 20cm x 1mm) を用いた SDS-PAGE
Step2 : 染色
1: Pro-Q Diamond 染色 (Molecular Probes)
検出方法: Pro-Q Diamond の蛍光 (Ex/Em: 555/580nm)
使用フィルター: Ex/Em: Cy3/Cy3
2: コロイドCBB染色
Step3 : 多重染色 (CBB & ProQ 染色) と spot の比較
Step4 : ディファレンシャルディスプレイと比較解析の実施
PMF によるリン酸化タンパク質の同定
Step1 : PMF (Peptide Mass Fingerprinting) によるタンパク質の同定
Step2 : リン酸化ペプチドとして予測される質量値との比較によりリン酸化の可能性の予測
※リン酸化修飾部位の同定をご希望の場合は、LC-MS/MSによるリン酸化タンパク質の同定サービスをご選択ください。
リン酸化タンパク質の濃縮を含むリン酸化染色サービス
※本サービスはジェノマインの独自技術を利用することで、リン酸化タンパク質特異的に濃縮し、細胞内に少量しかないリン酸化タンパク質を回収する可能性を高めます(本サービスは4mg以上のタンパク質が必要です)。
Step1 : PhosPro™ kit (Genomineの専有技術)を用いて細胞全体または組職分画タンパク質からリン酸化タンパク質を濃縮
※PhosPro™ kit の詳細はこちら
Step 2 : 染色
1: Pro-Q Diamond 染色 (Molecular Probes)
検出方法: Pro-Q Diamond の蛍光 (Ex/Em: 555/580 nm)
使用フィルター Ex/Em: Cy3/Cy3
2: コロイド CBB 染色
H460 (肺癌細胞株) 由来リン酸化タンパク質の濃縮と染色
PhosPro™ kit は GENOMINE 社独自の技術を利用したもので、細胞全体または組織分画タンパク質からリン酸化タンパク質を特異的に濃縮し、細胞内に少量しかないリン酸化タンパク質を回収することができます。
LC-MS/MS によるリン酸化タンパク質の修飾部位同定
本サービスはタンパク質をトリプシンによって加水分解したあと、逆相液体クロマトグラフィを利用してペプチドを分離します。その後 ESI (Electrospray Ionization) によってイオン化されたペプチドを空気分子と衝突させることにより分解し、アミノ酸単位での質量情報を得ます。この質量スペクトルをもとにデータベース上に存在するタンパク質情報との比較解析を行います。この解析によって、セリン、スレオニン、チロシンがリン酸化(PO3付加)された際の Mass shift (80 Da) またはペプチド断片化処理の際の neutral loss (H3PO4 除去) を検出し、リン酸化部位を同定します。
ご注意: トリプシン断片が 400 Da 以下で非常に小さい場合か 3,000 Da 以上の非常に大きい場合、また適切な大きさであってもイオン化できない性質を持つ場合は質量分析器で検出することができませんので、全ての修飾部位を同定できない可能性がございます。
納品データ例
※現在、Mascot searchの検索データベースはSwiss prot を使用しております。
糖タンパク質解析サービス
Step1 : 電気泳動(ニ次元電気泳動または SDS-PAGE)
ニ次元電気泳動については、特にご指定のない場合は、下記の小型ゲルを用いて解析を行います。その他のゲルのご希望がある場合はご連絡ください。
| ・ | 一次元目 等電点電気泳動:Genomine 社が独自に開発した等電点電気泳動用の IPG (Immobilized pH gradient) プレキャストゲルを使用します。ゲル長は 24 cm、pH レンジはブロードレンジ pH 4-10NL* となります。その他の pH range (pH4.5-6.5NL/pH4-7NL/pH6-8NL/pH6-9NL) も対応可能ですのでご希望がある場合はご連絡下さい。 *NL: non-linear pH gradient(分離をよくするため中央付近の pH 勾配をゆるやかにしています。) |
・ ニ次元目 SDS-PAGE :10-15% グラジエントゲル (24 cm x 20 cm x 1 mm) を用いた SDS-PAGE
Step2 : 染色
1: Pro-Q Emerald 488 glycoprotein gel staining kit(Invitrogen)を用いた染色
検出方法: Pro-Q Emerald の蛍光 (Ex/Em: 510/520 nm)
使用フィルター: Ex/Em: Cy3/Cy3
2: コロイドCBB染色
Step3 : 多重染色 (CBB & ProQ Emerald 染色) とspotの比較
Step4 : ディファレンシャルディスプレイと比較解析の実施
よくあるご質問
参考価格及び標準納期
| 分析項目 | 参考価格*1 (1 検体) | 標準納期*2 (営業日) |
|---|---|---|
| リン酸化タンパク質の染色サービス(SDS-PAGE) | ¥89,800 | 7-10 日 |
| リン酸化タンパク質の染色サービス(2-DE Gel) | ¥98,800 | |
| PMFによるリン酸化タンパク質の同定 | ¥21,600 | |
| リン酸化タンパク質の濃縮を含むサービス | ¥107,800 | |
| LC-MS/MSによるリン酸化タンパク質の修飾部位同定 | ¥87,000 | 10-14 日 |
| 糖タンパク質解析サービス | ¥110,000 | |
| *1. ボリュームディスカウント実施中!! 5~10検体:10%OFF / 11~20検体:20%OFF / 21検体以上:30%OFF 1 検体までのご依頼の場合は、検体の委託先への送付料金として 15,000 円(税別)を別途申し受けます。 *2. 繁忙期には記載の納期よりお時間を頂く場合がございますので、お急ぎのお客様はご発注前にお問い合わせ下さい。 |
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お見積り・ご注文方法
下記のリンクから見積のご依頼をお願い致します。
サンプル調製
●リン酸化タンパク質の染色サービス用サンプルの場合
調製方法はこちらをご覧ください。
ご送付頂いたサンプルをGenomine社にてタンパク質のみ抽出して泳動いたします。
この時の loading 量は 1mg/150µL 程度となりますので、この量を考慮してできる限り多めにご送付ください。
目安としては 1mg/mLで1 mL 以上 をお送りいただきたく存じますが、サンプル濃度はそれぞれ差が大きいため、あくまで目安として調製をお願いします。
●リン酸化タンパク質の濃縮を含むサービス用サンプルの場合
調製方法はこちらをご覧ください。
4 mg/mL で 1 mL 以上お送りください。Genomine社にて濃縮して1mg程度にして泳動いたします。
*ヒト由来サンプルは提供者のインフォームド・コンセントが得られていることが前提となります。提供者の個人情報が特定できないようにサンプル名を匿名化して下さい。
分析サービスの方針
- ● 情報の守秘
- ● サンプルの廃棄
GENOMINE 社はサンプルを提出された組織 (機関、会社) との間に秘密保持契約がなくても、提供されたサンプルの情報についての守秘義務を有します。 書面での締結が必要な場合はお問い合わせ下さい。
GENOMINE 社は受託依頼者から依頼されたサンプルについての分析を終了した後、残存するサンプルがある場合には、6 ヶ月間また Gel の場合は 1 年間の保管の後に廃棄することを原則とします。
関連サービス
お問い合わせ先 : 創薬・受託サービス部
ご質問・ご不明の点は創薬・受託サービス部までお問い合せください。また、秘密保持契約のご希望につきましても、下記までご連絡をお願いいたします。
- TEL
- 03-5632-9615
- FAX
- 03-5632-9614
- jutaku_gr@cosmobio.co.jp
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について