この過酷な銀河で、軍事力なしに帝国が統一を保つことなど不可能だ。まして現在は、戦争と戦士の時代である。強者と無慈悲なる者以外には、生き延びるチャンスすら与えられない。
宇宙を焦がす戦火がやむことはなく、帝国は幾千万人もの死の上に、かろうじて命脈を保っている。だが、四方から攻め寄せる敵どもの勢いが衰える気配などまったくない。
いよいよ、帝国の存亡を賭けた総力戦に討って出るべきときが到来したのだ。聞け。銀河には剣戟の音が響き、巨砲のうなりが轟きわたる。帝国を守る皇帝の戦士たちには、敵に情けをかけることも、また弱音を吐くことも許されない。
つかのまの休息すらないまま、いつ終わるとも知れない戦争を戦い抜かねばならぬのだ。
帝国には様々な軍事組織が存在し、主戦力である〈戦闘者〉こと「スペースマリーン」や、一般人による軍隊「アストラ・ミリタルム」、反逆者をあぶりだす秘密警察である「異端審問官」、皇帝の玉座を守護する近衛部隊などなど、その種類や役割は多岐にわたる。
ルールによっては同じ帝国諸軍やスペースマリーンと一緒にアーミーが編成可能となっている。
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「戦闘者」とも呼ばれる遺伝子改造を施された超人兵士。ウォーハンマー40000を代表するキャラで主人公ポジ。
スペースマリーンは数多くある帝国の戦闘部隊のうち、もっともポピュラーな部隊で。射撃から格闘までそつなくこなす万能の兵士。
万能の能力を持つ「皇帝陛下」の遺伝子が体に組み込まれており、身の丈2mを超える。
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一般人による軍。またの名を「帝国防衛軍」、「インペリアルガード」とも呼ばれている。
スペースマリーンは確かに人類最強の兵であるが、その数は「帝国」の領域全てをカバーするにはあまりに少ない為に足りない分を補うために設立された。
広大な帝国の各惑星から輩出された志願兵たちが部隊の中心となっており、多くの部隊から構成されている各連隊(レジメント)は政治将校(コミッサー)によって率いられている。
兵員を多く投入できるように設定されており、個別の能力は貧弱なものの総兵力で敵を圧倒できるようになっている。
また、戦車や自走砲、航空機なども用意されており、人で壁を構成して戦線を構築し、その後方から強力な火砲で敵に打撃を与える戦い方が基本となる。
ミニチュアの数をそろえないといけない故に、なのでそろえるのは難しい。
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インクィジター(異端審問官)が帝国内部の背信者をあぶり出し、取り締まるための秘密警察のような組織。
皇帝陛下直属の組織で、アデプタス・アスタルテス(スペースマリーン)や帝国の諸組織よりも位が高い役職。彼らが主と仰ぐはただ一人、神なる皇帝陛下のみ。故に彼らに命令できる者は少ない。
主に異端審問はインペリアル・エージェントが行い、異種族の陰謀、あらゆる腐敗、突然変異、異端、異教徒、邪悪なサイカー等、〈帝国〉の中で〈異端審問局〉が精査に値すると思われる人、物、場所において、あらゆる脅威を調査する権限を持つ。
インクィジターには狂気の中でも強き心を保てるほどの、徹底的な現実主義が要求される。その本質は無慈悲でかつ冷徹。もはや人間性のかけらすらない。
高圧的で疑いがかかった者に対しては味方であろうが情け容赦無く、過酷な拷問を行う。
渾沌や異種族で穢れてどうしようもない場合は敵味方ごと惑星を焼き払う無慈悲な制裁「」(エクスタルミナトゥス)を発令し、惑星のすべての生命を皆殺しにする。
しかし、インクィジターの中にも良心の呵責を覚える者もおり、法の正義と情の正義で板挟みになって苦悩するものも少なくない。
帝国に所属する様々なアーミーを同盟軍に迎えられる。更に強力な暗殺能力を持つアサシンも制限付きで参戦可能。
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対ケイオス(渾沌)専門に創設されたインクイジターの一部門「鉄槌の団」(オルド・マレウス)直属のスペースマリーン戦団。通称ディーモンハンター。
創設には重大な秘密があり、それゆえに第666番目の戦団番号を持つ鈍色の騎士。
ディーモン狩りに特化しており、帝国内でも秘密裏にケイオスディーモンを狩り続けている。
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ウォッチキャプテン、同胞アルテミス
各スペースマリーン戦団から有力者や志願兵を集めた、対異種族の特殊精鋭部隊。所謂スペースマリーンのオールスター。()
異端審問庁所属の「純血の団」(オルド・ゼノス)直属の部隊で、厳密にはではない。
スペースマリーンの中でもひときわ能力の高い者だけがデスウォッチに選ばれる。
デスウォッチに選ばれることは、スペースマリーンにとって大変名誉なこととして称される。
一方で、戦団で失敗をしてしまった者が送られたり、部隊に馴染めなかった人物が合流したり、自分から進んで志願したりという場合もあり、必ずしもスカウトした人材だけで成り立っているわけではない。
彼らは少数精鋭だが、メンバーの長所を活かし、特殊な弾種を使い分けるなどをしてどんな絶望的状況もひっくり返す実力を誇る。
基本カラーはブラックとシルバーだが、右の肩は所属していた戦団の色に染められ、その戦団章が描かれている。
左肩にはデスウォッチであることを示す紋章を帯びる。
全てのアーマーの色を黒く塗りつぶすことはしない。何故なら神聖なるパワーアーマーと機械精霊への冒涜に当たるためだ。
デスウォッチ単体でアーミーを編成するのではなく、スペースマリーンのアーミーと混成して戦わせるのが基本。
他のスペースマリーンのいいどこ取りもできるような編成も可能。対異種族に対してボーナスが得られる能力を持つ。
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〈神聖薔薇修道会〉のカノネス「ジョスメイン」
皇帝の崇拝を行うアデプトゥス・ミニストゥルム(帝国宗務局)所属の女性だけのシスター部隊。修道聖女会とも呼ばれている。
帝国正教を信仰しており、皇帝の讃美を行うと同時に聖遺物の守護、皇帝に逆らう反逆者の抹殺にあたる。
元は皇帝を崇拝する女性だけのカルト教団「皇帝陛下の息女」(ドーター・オヴ・ジ・エンペラー)という武装した宗教組織であったが、第36千年紀において至高卿ヴァンダイアにより、帝国の正式な宗教軍事組織として認められる。
その後は帝国正教会がヴァンダイアを中心として圧政や暴虐を強いた経緯があったために、教会は武装した人間(man)を持つ事を禁止されたが、「武装した女性達」(woman)は問題無しと解釈し、修道女のみで構成された戦闘部隊として再編成された。
幼いころから皇帝を崇拝するよう育てられている。戦闘となると専用のパワーアーマーを身にまとい、敵を容赦なく叩きのめす。
バトルシスターズは精鋭としての訓練を施されているだけでなく、帝国内でも上位の装備の数々を用いて戦うことが許可されている。
パワーアーマーは装着しているが、中身は一般的な人間であるため廉価版マリーンといった性能となっている。
「信仰の奇跡」と呼ばれる特殊能力によって大きな力を発揮することもできる。
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皇帝陛下の近衛部隊(タロン・オヴ・エンペラー)。通称カストーディアン。皇帝の遺伝種子を宿した人造人間であり、スペースマリーンよりも強力な戦闘力を持っている。
彼らは戦士であると同時に統治者、外交官、歴史家にして哲学者であり、まさしく陛下の血筋を継ぐものとしてふさわしき実力を持つ。
カストーディアンは「異端審問官」や「スペースマリーン」よりも高い役職で、帝国の命令系統の外にあるために直接指示を出せるのは皇帝陛下のみとなっている。その為、彼らに対しては皇帝陛下同様に跪く位だ。
皇帝陛下の遺伝子を分け与えられた者たちの内、「カストーディアン・ガード」と「シスター・オブ・サイレンス」のみが帝殿にある「皇帝の玉座の間」に入ることができる。
スペースマリーンよりも高コスト、高性能な上級向けアーミー。
3人編成1ユニットでの白兵戦で約10人のケイオススペースマリーンを打ち負かす驚異の高スペック。
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帝国の兵器や弾薬を製造、保守、管理、開発を請け負う組織。火星を本拠点としている。
〈技術の暗黒時代〉を経た帝国は、機械技術の全てを帝国技術局に依存。彼ら無くして今の帝国の技術力は成り立たないのだ。
帝国技術局はと呼ばれる宗教に属しており、を〈皇帝〉の側面として崇拝している。
技術局を構成するのは、賢人・技術司祭と呼ばれる者達である。この組織に所属するものは機械教の教理に基づき、体の一部、または全てを機械に置き換えている。
機械の体に置き換えた信徒であるテックプリースト(技術司祭)が主に各フォージワールド(工業惑星)の工場寺院で自らに課せられた聖務を全うする。
彼らは大なり小なり肉体の機械化を行っており、貪欲なまでの知識欲をも持ち合わせている。彼らは人間ではあるが、極度の機械崇拝の結果、人間性を残している者は多くない。
もし失われた古き機械技術があれば、彼らはいかなる犠牲を払ってでもそれらを回収しようとするだろう。
射撃戦が強く、防御力が低め。兵員輸送車のビークルが無いので安全に部隊を移動できない。
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アデプトゥス・メカニクスの工場寺院で鍛造され、「貴人」と呼ばれるパイロットによって操縦される戦闘用ロボ。「ナイト級タイタン」、「クエスター・インペリアリス」とも呼ばれる。
元々は惑星開拓用の汎用作業機械として運用されていたロボットが、後に異種族や原生生物との戦闘のために武装化されて今の形になった。
タイタン1騎辺りの能力もコストも高く、ゲームの流れを大きく変える性能を持つ。
白兵戦が強く、その他の能力も高め。ただし、兵数をそろえることはできず、大抵1体のみしか編成できない。
強すぎるためにルールによっては制限がかかることもある。