世の中にはなぜか、路上とか電車の中とかでばったり会う人がいる。エールクラブの
前会長の伊藤公一さんはその一人だ。昨日は六本木の路上でばったり会った。これで
今年伊藤さんにばったり会ったのは5回目だ。統計的にも異常な回数であろう。

まあ会ったのだから、1時間くらいはそのあたりの喫茶店か、伊藤さんの所属する倶楽部
でお話することになる。先日のエールクラブでの話しとか、投資の話だとかだ。
よく「本当の金持ちは仕事などせずに投資で生活する」と言われるが伊藤さんもそれに
近い。伊藤忠の創業者一族なので資産管理だけで生活はできるのだろう。アメリカ
最大の投資信託「アメリカンファンド」の社外取締役をしているが常勤ではない。
大物政治家や「華麗なる一族」のＯさんやＴ製薬のＴ会長とも小学校の同級生というから、何ともはやという人脈である。

世の中狭いもので、伊藤さんは一応投資の世界にいるので澤上篤人さんとも知り合いだ。
でも澤上さんのように「長期投資」一辺倒でなく、プライベート・エクイティで着実に
実績を挙げているようだ。先日、ピクテの湯河社長から「今後は日本の超富裕層も
プライベート・エクイティを重視する」という話を聞いたが、その一歩先を既にいって
いたわけだ。

まあ、私のような普通の人間が日本の真のエグゼクティブと気軽に話せるようになった
のは、エール大を卒業できエールクラブに入れたからだ。ハーバードクラブでも何人か
旧財閥系の方々がおられるが、その人たちともお話ができるようになったのも同様の
理由による。

サラリーマンをしている時にはそういう人脈は仕事上役に立つことはなかったが、独立
してみると様々な局面で役に立っている。有難いことだ。これらの方々とは、今後も
失礼のないようにして、ご指導頂きたいものだ。