7月3日、四日市市茶業振興センターにて開催した本年度の「知事との1対1対談」において、『小児医療・療育の支援強化』について取り上げました。
現在、全国的に児童精神科医、小児整形外科医等の不足が大きな問題となっています。
それは、四日市市でも同様であり、発達に課題のある子ども達が身近な地域で、必要な時に安心して医療を受けられる体制の確立が喫緊の課題になっています。
三重県のホームページの「発達障害児等への支援」のページに「子どもの心の診療対応医療機関一覧」が掲載されていますが、四日市市内で小学生以下を対応していただける医療機関は1病院のみとなっています。
しかし、当該病院は児童精神科の医師の退職により現在、初診予約を受け付けておりません。
また、近隣の菰野町の診療所は当面、初診の受付を休止し、再診のみの対応となっています。
このことから四日市市においては、現在専門の医療機関で初診を受けられるところがなく、多くの子ども達が医療機関を探している状況です。
従って、本市の発達に課題のある子どもの多くは津市の「三重県立子ども心身発達医療センター」まで通院せざるを得ません。
ただし、「三重県立子ども心身発達医療センター」においても6月19日付のホームページにて今年度の初診予約を終了したと発表がありました。
四日市市内の一部の小児科や精神科等で、発達障害の対応をして頂いておりますが、本市における専門医療機関の不足は顕著であり、保護者の不安は大きく、身近な地域で、必要な時に、必要な医療を受けることができる診療体制を早急に構築していかなければなりません。
発達障害者支援法では、「都道府県は、専門的に発達障害の診断及び発達支援を行うことができると認める病院又は診療所を確保しなければならない。」としており、その医師の確保は県の責務となっています。
当該状況を踏まえて、三重県に対する四日市市の要望について次回ブログで取り上げます。