お祝いムード「祝賀御列の儀」 沿道の人々から歓声と祝福
秋晴れの空のもと、天皇陛下の即位を祝うパレード「祝賀御列の儀」が行われた。
両陛下のお姿を一目見ようと、たくさんの人々が沿道を埋め尽くし、祝賀ムードに包まれた。
皇居宮殿、午後3時1分。
令和の即位パレード「祝賀御列の儀」がスタートした。
皇居前広場、午後3時3分。
オープンカーの先頭には、天皇旗がはためいていた。
両陛下のお姿を最初に見られるのが、この皇居前広場。
午後3時6分、車列は、お堀に掛かる祝田橋に差し掛かった。
周囲は、地名の通り、お祝いムードに包まれていた。
国会正門前、午後3時11分。
錦秋を迎えたイチョウ並木に差し込む西日。
オープンカーを包み込み、天皇皇后両陛下をきらびやかに照らしていた。
青山通り、午後3時18分。
天皇皇后両陛下をお乗せしたオープンカーが、赤坂見附の陸橋を渡り切る。
また、沿道からのひときわ大きな歓声が、天皇皇后両陛下に注がれるようになった。
午後3時28分、天皇皇后両陛下が乗られた車がゆっくりと、権田原の交差点に向かってきた。
きらきらときらめく木漏れ日の間を両陛下は、非常ににこやかな笑みをたたえて進まれていた。
赤坂御所前、午後3時30分。
きょうは沿道の人々から直接、たくさんの祝福を受けられた。
正門へと入っていく両陛下は、大変晴れやかな表情でいらっしゃった。
雲1つない青空が広がった、10日の東京都心。
朝早くから、皇居前広場に向かう人の列があった。
午前7時半すぎ。
多くの人が、パレードを見るために並んでいた。
千葉から来た人「きのう(9日)の夕方6時に(都内に)来まして。両陛下の笑顔を肉眼で、この目で見られたらいいと思って」
横浜から来た人「きょうは、雅子さまの顔が見たくて。人生、最初で最後だと思って」
オーストラリア出身の人「歴史が好きなので、天皇陛下を見たいです」
皇居周辺で、お祝いの衣装を着込んだ犬たちを散歩させる人も。
飼い主「待っている人に楽しんでもらおうと思って、着けてきた」
10日は、沿道29地点の40カ所に手荷物検査場が設けられ、入念な持ち物チェックが行われた。
開封済みのペットボトルは、中身を飲んでもらい、危険物ではないことを確認する念の入れようだった。
検査は、幼い子どもに対しても行われた。
検査を受けた子ども「なんか、ちょっと緊張した」
検査を終え、ようやく入場。
警察官「押さないで! 押さないでください!」
正午ごろ、パレードまでまだ3時間あるが、二重橋の入り口は、すでに満員で入れなくなってしまっていた。
たくさんの人が訪れ、早々と満員になった場所も。
訪れた人「日比谷線のところで見てくださいと。よくわからないんですけど、行ってみます」
また、青山通りの検査場にも、長い長い列が。
仮設トイレにも列ができていた。
皇居前広場では、「トイレで1時間(待っている)あと20分くらいかかりますよね」との声が聞かれた。
そして午後3時、祝賀パレードが始まった。
沿道に集まった人たちに、にこやかに手を振られた両陛下。
雅子さまが、涙ぐまれる場面もあった。
見られた人「(見ることできました?)できました。感激して涙が出ました」、「本当におきれいで、キラキラしていて、本当に感激しました」
見られなかった人「見られませんでした~。雰囲気を味わえただけで、全然違った」、「同じ空間に一緒にいさせていただいたところが良かった」
陛下は今週、皇位継承に伴う重要祭祀「大嘗祭」に臨まれる。