TS抜き(TVTest+EDCB+Spinel)環境構築&ビルド済み配布

概要

大人の事情でビルドした状態で配布されていない、TS抜き(DTV)の関連ソフトウェアのビルド済み・セットアップ済みのアーカイブを置いています。
また、ファイルをダウンロードしに来る方はTS抜き環境の構築途中の方が多いと思いますので、ついででTS抜き環境の構築方法についても解説しています。

ただでさえ導入が非常に大変な上(私の場合は環境構築に2ヶ月かかりました)、ソフトウェアをソースコードからビルドする事に最初はかなり戸惑ったので、これから導入される方へのおすそ分けのつもりです。

新しいもの好きなので、基本的に最新版をビルドしています。
アーカイブは万全を期しているつもりですが、個人でビルドしたものです。もし不安であればダウンロードしないようにして下さい(念のため)。
また、利用は全て自己責任でお願いいたします。

環境は PLEX PX-Q3PE4 + Windows7 Professional 64bit です。
それ以外の環境は分かりません(PT系はBonDriver周りが完全に異なります)が、
PX-W3PE4・PX-W3U4・PX-Q3PE4・PX-Q3U4 は共通設計らしいので、応用が効くと思います。

※詳細な構築手順は書けていません…今の所用語とソフトの詳細な解説のみです

構築の流れ

  1. TS抜きチューナーをPCに刺す(USBタイプであればUSBで接続する)
  2. それぞれのチューナーに合わせた BDA Driver (後述)をインストールし、チューナーがPC上で認識できる状態にする
  3. それぞれのチューナーに合わせた BonDriver を調達・リネーム・設定し、TVTest や EDCB へコピーしやすい状態にする(後述)
  4. TVTest(テレビ視聴用ソフト)をインストールする(後述・まずは TVTest で見れるようにする事を目標にしましょう
  5. EDCB(テレビ録画用ソフト)をインストールする(後述)
  6. Spinel または BonDriverProxyEx(チューナー共有ソフト・これを使うとチューナーが入っていないパソコンでも視聴・録画出来るようになります)をインストールする
  7. お好みで TVRemoteViewer_VB や TVRemotePlus などのロケフリソフト(ブラウザからテレビを視聴出来るようにするソフト・これを使うとスマホやタブレットでもテレビが見られるようになります)をインストールする
  8. お好みで Amatsukaze などの自動エンコードソフト(録画した生のTS(レコーダーで言うDR)はファイルサイズが30分で2GBなどサイズが大きいため、自動でMP4にエンコードするためのソフト)をインストールする
  9. 一度構築してしまえば後は安定して録画出来るようになると思います
    PCでテレビが見られる・録画できるのは割とかなり便利です(特に深夜アニメとか…)
    自由にセットアップして快適な DTV(DIGITAL TV の略らしい)ライフを(?)

専門用語・知識など

TS抜き環境の構築は非常に奥が深い上、かなり難易度が高いです。これからチューナーを購入しようと考えている方は、構築出来るかどうかよく考え、購入するか判断するようにしてください。
私もその特性上専門用語や専門知識がかなり絡んでくるため、環境の全体像を理解できるまではかなり大変だった記憶があります。
ビルド済みのアーカイブを配布する事で難易度は大きく下がると思っていますが、それでもある程度は理解しておく必要があります。
ここでは簡潔に専門用語について説明します。

注意

  • 自分用の備忘録です。新しいソフトが出て来たり、チャンネルの変更があるなど、執筆当時と状況が変わっている場合があるかもしれません。常に最新の情報もチェックするようにして下さい。
  • また、ざっくり説明しているため一部正確性を欠いている場合があります。
  • 書き途中です。EDCBについてはまだ書けていません…
    EDCBのビルド済みアーカイブ自体は配布しています。
  • 全て Visual Studio 2017 にてビルドしています。

TS抜き (少し長いですが必要だと思うので)

簡単に言えば、コピーガードを掛けずにテレビ放送を録画することです。
放送波は MPEG2-TS という形式で送信されています(拡張子は.ts)。
録画したファイルの拡張子である TS からTS抜きと呼ぶようになったようです。

また、TS抜きが出来る(コピーガードを掛けない)特殊なチューナーの事をTS抜きチューナーと呼びます。私はTS抜きチューナーに PLEX 製の PX-Q3PE4 を利用しています(以後も基本的にその前提で解説します)。

通常のテレビ放送は、スカイツリー等の電波塔から暗号化(データを読めない暗号に変換する事。鍵を利用する事で元に戻せる)された状態で送信されています。
暗号化された状態では映像を表示出来ないため、テレビに刺さったB-CASカードを利用し、放送波を復号(元の見れる状態に戻す事)します。

録画する際は、復号した放送波にコピーガード(もう一度暗号化して指定回数しかコピー出来ないようにする・コピーしても復号する事は基本的に出来ない)を掛け、普通にコピーしても中身が見れないような状態にしています。
このため、通常は録画したデータをPCにコピーしても見る事が出来ません。

ところが、とある中国(台湾?)の会社が、放送波を受信し、それをコピーガードを掛けずにそのままファイルに保存できるPC接続型のチューナーを発売しました。
コピーガードが掛からないため、録画したファイルは好きなように見る事が出来ます。
例えば、MP4にしてスマホに入れ、新幹線に乗っている時に録画したアニメを見る、などの使い方が出来ると思います。
(通常のテレビの録画だと何故か失敗しやすいダビングをする必要がある上、高い専用アプリを買って再生する必要があります(後から圧縮は出来ないし色々不便))

形が漢字の「」に似ている事からと呼ばれ、凡を制御するためのソフトウェアはBonDriverと呼ばれるようになりました(BonDriverについては後述)。

テレビチューナーを作れる会社は国内の大手メーカーに限られると思いこんでいた他、しかも放送波を暗号化するこのシステムを採用しているのは日本くらいで非常にガラパゴスかつ規格も非常にクローズドな利権の塊のため、
業界基準に反した暗号化されたデータを復号した後また暗号化しないで戻すトンデモチューナーが出るなんて思っていなかったらしいです…(白目)

それ以降、様々なTS抜きチューナーが発売されましたが、
当然業界の常識をぶっ壊したトンデモチューナーにB-CAS社がB-CASカードをくれる訳もなく、TS抜きチューナーにB-CASカードは同梱されていません。

私は使わなくなったDVDトレイを一度開けるとパカパカ出て来て閉まらないボロレコーダーからB-CASカードを分捕ってきましたが、もし手元にない場合は一応B-CAS社に「B-CAS割っちゃいました(再発行)」と言う名目で3000円くらいで買えます(SoftCasとかもあるにはありますが…)

ビルド(コンパイル)

プログラムのソースコードを、PCで実行できる(機械が実行できる)状態にすること。
ビルドして出来たファイルがexeファイルやdllファイル等になります。

BonDriver

軽く前述しましたが、TVTest・EDCB等の視聴・録画ソフトから指令を受け、TS抜きチューナーを制御するためのソフトウェアのことです。

Driver とはついていますが、正確には BonDriver はチューナーのドライバーとTVTest・EDCB等の視聴・録画ソフトとを橋渡しし、チューナーを制御するためのソフトウェア(.dll)です。
予め PX-Q3PE4 であれば PX-Q3PE4 用 BDA Driver など、それぞれの機器に合わせたチューナーを認識させるために必要なドライバーを別途導入しておく必要があります。

当然ながら、BonDriverはTS抜きチューナーの機種によって使えるものが異なります。
そのため、各自で機種にあったBonDriverをDLしてくる必要があります。

最近だとアースソフト製のPT3(入手困難)とPLEX製のPX-W3U4・PX-W3PE4・PX-Q3U4・PX-Q3PE4・PX-MLT5PE(情報が少ないため非推奨)が多いと思いますが、このうち後者は5機種基本的に共通の設計となっているため、
全て radi-sh 氏が配布しているBonDriver_BDA(IT35プラグイン導入必須)が利用できます(私はこれで動かしています)。
また、古い PX-W3PE や PX-Q3PE 等も同じく BonDriver_BDA(PLEXPXプラグイン導入必須) で動かせるらしいので、PLEXチューナーの方は radi-sh 氏の BonDriver 一択だと思います。

この他、(特殊な PX-MLT5PE を除き)BonDriver は 地デジ と BS・CS で別になります。
ただし、BonDriver_BDAであればBonDriverのdll自体は 地デジ と BS・CS で同じで、
BonDriver_BDAに付属する設定ファイル(.ini)をBonDriverのdllとセットで指定の
命名規則で配置する必要があります。設定ファイルは 地デジ と BS・CS、チューナーがIT35系かPLEXPX系かにより異なります。
また、BonDriverの命名規則では地デジを「T」、BS・CSを「S」と表現します。

例えば地デジとBS・CSそれぞれ4チューナーあるPX-Q3PE4の場合、ファイルを下のように配置します。

  • 地デジ用BonDriver(BonDriver_BDA.dll)
    • BonDriver_PX_Q3PE4_T0.dll
    • BonDriver_PX_Q3PE4_T1.dll
    • BonDriver_PX_Q3PE4_T2.dll
    • BonDriver_PX_Q3PE4_T3.dll
  • 地デジ用BonDriver設定ファイル(BonDriver_PX_x3U4_T.ini)
    • BonDriver_PX_Q3PE4_T0.ini
    • BonDriver_PX_Q3PE4_T1.ini
    • BonDriver_PX_Q3PE4_T2.ini
    • BonDriver_PX_Q3PE4_T3.ini
  • BS・CS用BonDriver(BonDriver_BDA.dll)
    • BonDriver_PX_Q3PE4_S0.dll
    • BonDriver_PX_Q3PE4_S1.dll
    • BonDriver_PX_Q3PE4_S2.dll
    • BonDriver_PX_Q3PE4_S3.dll
  • BS・CS用BonDriver設定ファイル(BonDriver_PX_x3U4_S.ini)
    • BonDriver_PX_Q3PE4_S0.ini
    • BonDriver_PX_Q3PE4_S1.ini
    • BonDriver_PX_Q3PE4_S2.ini
    • BonDriver_PX_Q3PE4_S3.ini

当然ですが PX-W3PE4 等の2チャンネル同時録画チューナーの場合は、下のようになります。
この他の機種の場合は、適宜ファイル名の W3PE4・Q3PE4 の所を変更してください。

  • 地デジ用BonDriver(BonDriver_BDA.dll)
    • BonDriver_PX_W3PE4_T0.dll
    • BonDriver_PX_W3PE4_T1.dll
  • 地デジ用BonDriver設定ファイル(BonDriver_PX_x3U4_T.ini)
    • BonDriver_PX_W3PE4_T0.ini
    • BonDriver_PX_W3PE4_T1.ini
  • BS・CS用BonDriver(BonDriver_BDA.dll)
    • BonDriver_PX_W3PE4_S0.dll
    • BonDriver_PX_W3PE4_S1.dll
  • BS・CS用BonDriver設定ファイル(BonDriver_PX_x3U4_S.ini)
    • BonDriver_PX_W3PE4_S0.ini
    • BonDriver_PX_W3PE4_S1.ini

また、Spinel(後述)にて送信されてきたテレビ放送を受信してTVTestで見れるようにするBonDriver_Spinel
UDP(ポート1234~)やTCP(ポート2230~)から送信されてきたテレビ放送を受信してTVTestで見れるようにするBonDriver_UDP・BonDriver_TCP
録画したファイルをTVTestにて見れるようにする(要TVtplayプラグイン)BonDriver_Pipeなど、
正確にはチューナーを直接操作する訳ではないものの、TVTest等のソフトウェアにストリームを提供するドライバーもBonDriverと呼ぶようです。

TVTest

言わずと知れた、TS抜き環境でテレビを視聴するための鉄板ソフトです。

単体で録画機能も付いているので、テレビが映るかも兼ね、TS抜き環境を構築する場合は最初に手を付けた方がいいと思います。
大人の事情でどこからか圧力を受けたらしく、それ以降「デジタル放送総合技術研究開発機構(どこの法人だy(ry)の研究資料」という名目()で、ビルドされていないソースコードの状態でこっそりGitHubにて配布されています。

また、大人の事情で、TVTest単体では暗号化された放送波を扱う事が出来ません(以前は標準で扱えたのですが、前述したどこからかの圧力で削除されたようです・そのため削除される前のバージョン 0.7.23 が未だに使われていたりします…)。
そのため、CasProcessor という TVTest のプラグインを利用し、放送波を復号します。
後述の配布ファイルにて、この辺りの面倒くさいセットアップを予め行ったTVTest(2019年時点での最新版(0.10.0))を配布していますので、ぜひ使ってみてください。

ビルドに必要なファイルが別で存在したりなど、ビルドやセットアップの難易度は一番高いです。
主に流通しているバージョンとして、0.7.23・0.8.0・0.9.0・0.10.0(現時点での最新版)があります。
0.7.23にパッチを当てたセットアップ済みのTVTestが使われている事が多いですが、最新版の方が何かといいと思いますので、ここにて配布しています。

また、(TSTask含め)B-CASカードは必須です。
SoftCas もあるにはあるのですが、B-CAS がないとかでもない限りお勧めしません…
アウト寄りのグレー(SoftCasを使って有料放送を視聴できるようKWを設定したら違法、無料放送だけ見れるKWを設定したらギリギリグレー…? (実際は確かめようがないので黙認しているみたいですが…))

プラグイン

TVTestにはプラグイン(機能を拡張できるソフトウェアの事)が利用できます。
標準でも便利なプラグインが最初から入っているのですが、ここでは便利なプラグインを紹介します(いずれも配布している TVTest では予め同梱しているため、再度導入する必要はありません)。

CasProcessor

B-CASカードを読み取ってスクランブルを解除するプラグインです(直球)
このプラグインが入っていないと、現行の TVTest ではテレビを視聴することが出来ません。
色々大人の事情が絡んでくるらしいのであまり深掘りしないほうが良さそう…()

ちなみに、CasProcessor 単体ではスクランブルを解除出来ず、地デジ・BS・CS110 の場合は B25.tvcas を、スカパー!プレミアムサービスの場合は SPHD.tvcas を選択しておく必要があります。
(B25.tvcas は TVCAS_B25.tvcas の、SPHD.tvcas は TVCAS_B1.tvcas の上位互換みたいです(知らんけど))

TVCaptionMod2

TVTest 上で字幕を表示するためのプラグインです。
かなり多機能で、フォントの指定等もできます。
Windows7 に同梱されている Windows TV ゴシック などを使うと良いと思います。
(他のフォントでも表示は出来ますが、いわゆる ARIB 外字(絵文字など)が表示できない場合があります… どこのご家庭にもある Windows7 機から C:\Windows\ehome にあるフォントファイルを分捕ってきましょう()

NicoJK

ニコニコ実況のコメントを TVTest の画面に流したり、ニコニコ実況にコメント出来るようにするプラグインです。

NicoJK は Chrome にてニコニコ実況にログインしている状態でないと、Cookie の取得ができず、コメントが流せません( Firefox でも取得は可能ですが、NicoJK.ini 内の execGetCookie を変更する必要があります)。
デフォルトの execGetCookie に %LocalAppData% と書いてある部分がありますが、この場合コメントを投稿することが出来ません(コメント投稿窓が出てきません・本当は LocalAppData でコメントも投稿出来るのが理想なのですが…)。
コメントを投稿する場合、%LocalAppData% を C:\Users\(自分のユーザー名)\AppData\Local\ に変更してください。

また、(ほかのプラグインにも同じことが言えますが)NicoJKはデフォルトでは有効になっていません。コメントを表示する場合は (視聴画面を右クリック) → [プラグイン] → [NicoJK] をクリックし、NicoJK を有効化してください。

録画ファイルの過去ログ再生も出来ます(予め、NicoJCatchなどのソフトで実況ログを取っておく必要はありますが…(自動的にEDCBの番組表から取っていってくれるので一度導入すれば勝手に録画した番組の実況ログを取ってくれます))。
実況ログを保存・再生するフォルダを NicoJK のデフォルトの C:\(TVTestのあるフォルダ)\Plugins\NicoJK\ から変更している場合は、NicoJK.ini の logfileFolder の項目を変更してください。
NicoJK は logfileFolder から自動的に番組のタイトルに合う過去ログを探して再生させるので、logfileFolder に実況ログが一つもないと過去ログを再生できません(以前かなりハマりました)。

NicoJK は現在は TVTest のサイドパネルに格納されています(以前は別ウインドウだったようですが、統合されたようです)。注意して下さい。
サイドパネルは 画面を右クリック→[パネルウインドウ] より表示できます。

TvtPlay

TVTest は通常テレビを生放送で視聴するためのソフトですが、これに大幅な拡張を加え、録画したファイルを TVTest で視聴できるようにするソフトが TvtPlay です。
後述しますが、TvtPlay は TVTest の本来の機能を大きく拡張するプラグインです。TvtPlay を使う方の TVTest は通常の TVTest とは別にすることをお勧めします。
NicoJK を利用する事で、ニコニコ実況の過去ログを保存しておけばそれを読み込んで録画ファイル再生時にニコニコ実況の過去ログを流す事ができます。
TVTest の通常視聴と TvtPlay を同じ TVTest で利用する場合、一々設定を切り替える必要があり面倒なので、TVTest と TvtPlay で別に構築する事をお勧めします。

TSTask

放送波を受信し、録画したり Pipe で他のソフトに送ったり UDP でローカル LAN 上の他の端末に受信したデータを送信する事が出来るソフトウェアです。
TVRemoteViewer_VB や TVRock などで利用出来るらしいです。
EDCBの中に含まれる EpgDataCapBon.exe と似たような用途のソフトですが、EpgDataCapBon.exe よりもコマンドラインからの操作が充実しています。

名称は RecTest→RecTask→TSTask と変わっています。
TVTestと同じ作者(デジタル放送総合技術研究開発機構)が開発していますが、数年前で開発が停止しています。これから更新される事はあまりないような気がします。

ビルド済み配布

全て GitHub に置いておきますので、下のリンクからダウンロード出来ないようであればそちらからダウンロードしてください。

TVTest

2019年8月時点で最新のバージョン: TVTest-0.10.0-190808(2019/08/08) をビルドしています。
32bit版(x86)・64bit版(x64)両方を同梱しています。
解凍すると、TVTest_32bit・TVTest_64bit とフォルダがあります。
お使いのPCのビット数に合う方のフォルダをコピーし、Program Files・Users 以下以外のフォルダに配置して下さい。(例:C:\DTV\TVTest\ など)

前述の通り、プラグインは CasProcessor・TVCaptionMod2・NicoJK・TvtPlay を同梱しています。
また、BonDriver_Pipe.dll・BonDriver_UDP.dll・BonDriver_TCP.dll も同梱しています。

注意

BonDriver は TVTest.exe と同じ階層に置くと自動で認識しますが、チューナーが多いとファイルが多くなり、煩雑になってしまいます。
TVTest フォルダに BonDriver フォルダを作成し、そこに BonDriver (PLEX系チューナーであればさらに PLEXPX.dll または IT35.dll) を入れ、TVTestの設定でBonDriverのあるフォルダを指定することをお勧めします。

TVTestを初回起動する前に、コマンドプロンプトを管理者権限で起動し、

regsvr32 "C:\(TVTest.exeのあるフォルダへのパス)\TVTestVideoDecoder.ax"
regsvr32 "C:\(TVTest.exeのあるフォルダへのパス)\TvtAudioStretchFilter.ax"

と実行し、TVTestVideoDecoder.ax(MPEG2デコーダー)・TvtAudioStretchFilter.ax(TvtPlay用の音声フィルタ)をインストールしておいて下さい。
その後、TVTestの初回起動時の初期設定の「MPEG2デコーダー」の欄を「TVTest DTV Video Decoder」に設定してください(Windows10ではMicrosoft標準のMPEG2デコーダーが用意されていないため、インストールしておかないと受信出来ても見れません)。
TvtAudioStretchFilter は、TvtPlay を利用する時以外は設定しないようにしてください( TvtPlay 用に別のTVTest環境を作ることをおすすめします( C:\DTV\TVTest\ と C:\DTV\TvtPlay\ とか))。

また、ある程度すぐに使えるようセットアップはしてあるつもりですが、機種によって異なる箇所があるため、BonDriverに関係するファイル類は同梱していません。
上記や他のサイトを参考に、手動でファイルを配置してください。

  • PLEX チューナーの場合は IT35.dll or PLEXPX.dllがないとBS・CSが視聴できない他、チューナー内蔵カードリーダーを利用する場合は、WinSCard.dll・WinSCard.iniがないとカードを読み取れません。忘れずに TVTest.exe のあるフォルダにコピーして下さい。
  • WinSCard.iniは「カードリーダーとして使用するチューナーのFriendlyName」の箇所をチューナーの機種に合わせて下さい。これを忘れるとカードが読み取れません。

ダウンロード

EDCB

EDCB(EpgDataCap_Bon)には様々なバージョンがあります。
ここでは、現在主流である xtne6f 版に EpgTimer 関連のパッチを当てたバージョン、tkntrec版をビルドしています(個人的にこちらの方が好きです)。

2019年7月時点で最新のバージョン: EDCB-190721(2019/07/21)をビルドしています。
32bit版(x86)・64bit版(x64)両方を同梱しています。
解凍すると、EDCB_32bit・EDCB_64bit とフォルダがあります。
お使いのPCのビット数に合う方のフォルダをコピーし、Program Files・Users 以下以外のフォルダに配置して下さい。(例:C:\DTV\EDCB\ など)

注意

TVTest同様の理由で、BonDriverに関係するファイル類は同梱していません。
上記や他のサイトを参考に、手動でファイルを配置してください。
BonDriverは (EDCBのあるフォルダ)\BonDriver\ に配置してください。

  • PLEX チューナーの場合は IT35.dll or PLEXPX.dllがないとBS・CSが視聴できない他、チューナー内蔵カードリーダーを利用する場合は、WinSCard.dll・WinSCard.ini がないとカードを読み取れません。忘れずに EpgDataCap_Bon.exe のあるフォルダにコピーして下さい。
  • WinSCard.iniは「カードリーダーとして使用するチューナーのFriendlyName」の箇所をチューナーの機種に合わせて下さい。これを忘れるとカードが読み取れません。

EDCB Material WebUI

また、EDCB_Material_WebUI(EMWUI)も組み込み済みです。
局ロゴは首都圏にて取得出来たものを同梱しています。
動画再生等に必要な ffmpeg.exe・ffprobe.exe も同梱しています(そのためアーカイブのファイルサイズが大きくなっています)

ほぼセットアップ済みですが、EPGTimerSrv.ini の中の

HttpAccessControlList=+127.0.0.1,+192.168.1.0/24

の「192.168.1.0/24」の部分のみ、各家庭のローカルネットワークのアドレスに変更してください(コマンドプロンプトからipconfigと入力すると調べられます(丸投げ))。

ダウンロード

EDCB-190709 以降のバージョンは、個人的にEpgDataCap_Bon.exe・EpgTimerSrv.exe のUIフォントを Meiryo UI にした上でビルドしています。

TSTask

2019年6月時点で最新のバージョン: 0.2.0(2016/06/27) をビルドしています。
32bit版(x86)・64bit版(x64)両方を同梱しています。
解凍すると、TSTask_32bit・TSTask_64bit とフォルダがあります。
お使いのPCのビット数に合う方のフォルダをコピーし、Program Files・Users 以下以外のフォルダに配置して下さい。(例:C:\DTV\TSTask\ など)

TVTest 同様、大人の事情でそのままのソースコードでは暗号化された放送波を扱う事が出来ません。
そのため、暗号化されたデータを扱えるよう(どのような処理をやっているのかは私には分かりませんが)有志によって開発された、ソースコードへのパッチを当てたバージョンをビルドしています。

注意

TVTest・EDCB 同様の理由で、BonDriver に関係するファイル類は同梱していません。
上記や他のサイトを参考に、手動でファイルを配置してください。
BonDriver は  に配置してください。

  • PLEX チューナーの場合は IT35.dll or PLEXPX.dllがないとBS・CSが視聴できない他、チューナー内蔵カードリーダーを利用する場合は、WinSCard.dll・WinSCard.ini がないとカードを読み取れません。忘れずに (TSTaskのあるフォルダ)\BonDriver\ のあるフォルダにコピーして下さい。
  • WinSCard.iniは「カードリーダーとして使用するチューナーのFriendlyName」の箇所をチューナーの機種に合わせて下さい。これを忘れるとカードが読み取れません。

ビルドにあたり、基本パッチに加え追加パッチを当てています。

ダウンロード

  • ver.0.2.0 (2016/06/27 + patch-rev2(2018/08/10))…
    TSTask-0.2.0.zip (ダウンロード)

TSTask-SPHD

通称「TSTask-SPHD」、スカパー!プレミアムサービス(SPHD)に対応したTSTaskらしいです。
基本パッチに加え追加パッチを当て、さらに追加パッチに同梱されているSPHD対応用パッチを当てたものです。
普通に使っても問題ないとは思いますが、念の為別のバージョンとして分けています。

  • ver.0.2.0 (2016/06/27 + patch-sphd(2018/08/10))…
    TSTask-SPHD-0.2.0.zip (ダウンロード)

BonDriverProxyEx

2019年9月時点で最新のバージョン: 1.1.6.6-decode (2018/04/10) をビルドしています。
32bit版(x86)・64bit版(x64)両方を同梱しています。
解凍すると、BonDriverProxyEx_32bit・BonDriverProxyEx_64bit・BonDriverProxyEx_Service_32bit・BonDriverProxyEx_Service_64bit とフォルダがあります。

BonDriverProxyEx_Service と付いている方はコマンドライン版(サービス版)らしいです。基本的には通常の BonDriverProxyEx で良いと思います。
お使いのPCのビット数に合う方のフォルダをコピーし、Program Files・Users 以下以外のフォルダに配置して下さい。(例:C:\DTV\TSTask\ など)

Spinelと似たようなソフトですが、チャンネル切り替えが速いらしいです(使ってないのでわかりません)
B25デコード版(epgdatacapbon氏のフォーク・要するにスクランブル解除した状態で配信できる)をビルドしています。
BonDriver_Proxy (Spinel で言う BonDriver_Spinelみたいなやつ) と BonDriver_Splitter(NULLパケットを消してくれるのでネットワーク帯域を削減出来るとかなんとか・正直使い方がわからない)も一緒に同梱しています。
BonDriverProxy も一緒に置いておきますが、Ex とあるように BonDriverProxyEx は BonDriverProxy の上位互換かつ B25 デコードができないのでわざわざ導入する必要はないと思います。

ダウンロード

BonDriverProxy (Exじゃない方)

あとがき

動かない場合、ある程度でしたらコメント等に言っていただければ対応はしますが、機種によってもかなり異なるため、分からない部分も多いです…(PT系は全くと言って良いほど分かりません)
5ch のDTV板で聞いた方が早いと思います…

コメント