患者様からよくご質問頂くことや、知っておくとためになる、痔に関するQ&Aをご紹介します。
「痔」はいろいろな肛門の病気の総称で、医学上は「痔」という病気はありません。 肛門の病気である痔は、「痔核(じかく)」「裂肛(れっこう)」「痔瘻(じろう)」の3種類に大きく分けられ、症状は以下のとおりです。肛門の周囲の動静脈にできた動静脈瘤の一種です。血管と結合組織が肛門内に盛り上がり、垂れ下がってできたもので、形がいぼに似ていることから、いぼ痔とも呼ばれています。痔核は、できる場所によって「内痔核」と「外痔核」に分けられます。肛門内部にできた痔核を「内痔核」、外側にできた痔核を「外痔核」と言い、性質も異なります。内痔核は痛みがないことが多いのに対し、外痔核はほとんどのケースで激しい痛みを伴います。・最近トイレが長くなった。・排便時に痛みもないのに血がしたたり落ちた。・便の外側に血がついていた。・排便時におしりがムズムズしてきて、いぼが飛び出してきた。・肛門に何かぶら下がった感じで、痛みはないが残便感がある。・[こんな症状があるときは外痔核の疑いが!]・排便に関係なく出血し、はれて痛む。・突然おしりが痛み出し、肛門の出口にいぼが出てきた。・裂肛は、いわば肛門の外傷で、固い便が肛門から出るときに外側の肛門上皮が切れて裂け、激しく痛んだり・出血したりする痔です。切れ痔、裂け痔と呼ぶこともあります。・排便時にいきんだ拍子に肛門がピリッと痛む。・排便後もしつこく痛みが続く。
痔は世界的にポピュラーな病気です。日本では「3人寄れば、痔主が1人」と言われるくらい、非常に身近な病気の一つです。痔は虫歯に次いで日本人に多い病気の第2位を占めています。1988年の日本のある製薬会社のアンケート調査によると、約36%の人が「自分に痔の気がある」と答えています。日本人成人の3人に1人が痔に悩んでいることになります。自分が痔であることに気がついていない人も実に多い状況です。ドイツの解剖学者の解剖データによると、成人の70%の人が痔核を持っていたという結果があります。また、アメリカでは、ハース博士が外来患者のほとんどすべてに肛門部の診察を行ったところ、86%に痔核を認めたという報告があります。このように、日本だけではなく、世界的になる人が多い病気です。
下着を下ろしやすいゆったりとした服装が望ましいです。スカートでなければいけないということもありません。タオルをかけて保護しますので、普段着のままでかまいません。
はい、原則予約診療のみとなっています。どうしても予約なしで診察をご希望される場合には、当日の一番最後の診察となりますので、2~3時間お待ちいただく場合もあります。
予約いただいた日時にご来院された際、まずは問診票に自覚症状などをご記入いただきます。待合室で「〇時の□□さん」とお呼びしますので診察室に入ってください。この診察室は、担当医と看護師、患者様の3人のみの個室で、他の部屋に声が聞こえないようになっています。問診後に診察を行いますが、診察そのものは3分ほどで終了し、その後、病名、病態、どんな治療が必要かなどを詳しく説明をいたします。当院では、初診時に最短でも30分かけて、丁寧な対応を心がけております。
当院には駐車場をご用意しておりません。お車でご来院の場合は、近隣の有料駐車場をご利用いただくこととなりまので、公共交通機関のご利用をおすすめいたします。
当院はすべて自費診療です。
可能です。中国の銀聯(ぎんれん)にも対応しております。
入院に必要な血液検査費用は9,000円、心電図は2,500円、入院の場合は個室料として一日16.000円です。その他の治療費(手術、投薬、点滴等)は個々の患者様の症状により変わります。
当院では、14時~20時を面会時間として設定しています。ただし、全室個室ですので、特別な事情がある場合には午前の面会も可能ですので、ご相談ください。20時以降は消灯となりますので、面会不可です。
一番に考えられるのは腸からのガンなどによる出血です。二番目は肛門からの出血ですが、まずは消化器科ですぐに検査を受けてください。その検査結果で腸に問題ないとわかれば、次に肛門科で痔かどうかの診断を受けてください。
まったく問題ありません。診察箇所は生理と無関係の肛門ですので、一切影響ありません。ただし、生理痛がひどいなどの場合は、ご相談いただければ診察の予約日を変更いたします。(なお、手術の日程は変更できません。麻酔を行うので生理痛も抑えられるため、予定通り実施します)
残念ながら自然に治ることはありません。むしろ悪化してしまう可能性が高いと言えます。「痔だと思っていたら、大腸がんだった」というケースもあるため、痔の自覚症状があるようであれば、早めに病院で診察を受けるようにしましょう。特に痔瘻は、治療せずにそのままにしておくと肛門がんに進むことがあります。肛門の痛みが長く続いたり、分泌物が出るようになったと思ったら、専門医に診察してもらいましょう。