トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 記事一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

巨人・原監督が鍬原にサイドスロー指令 2017年のドラフト1位を”第2の斎藤雅樹”へ

2019年11月9日 19時37分

ブルペン投球の途中から横手投げに取り組んだ巨人・鍬原

写真

巨人・鍬原(右)にアドバイスを送る原監督(右から2人目)

写真

 タツノリ流「ドラ1再生術」だ。巨人の原辰徳監督(61)が秋季キャンプ4日目の9日、サンマリンスタジアム宮崎に隣接するサンライズブルペンで、鍬原拓也投手(23)に横手投げを指示。投げ込むにつれて球威も制球も良くなり、「もともと、あの投げ方が合っているのかもしれないね」とうなずいた。

 上手投げで約70球を投じていた鍬原に宮本投手チーフコーチを通じて「腕を下げてみたら」と声をかけた。当初は戸惑いも見られたが、徐々に球威がアップ。さらに、左脚を挙げた際にいったん捕手から目を切るようアドバイスすると、制球もみるみる改善された。上からも投げていたスライダーやシンカーなどの変化球も難なくこなした。

 「なんとなく代わり映えがしないなと思った」原監督の眼力が2017年のドラフト1位右腕の過去を掘り起こした。実は野球を始めた小学4年から中学3年まではサイドスローだった。スピードを求めて高校からオーバースローに変えたが、プロ2年間で21試合、1勝3敗2ホールド、防御率5・98。「結果が出ていない。きっかけをいただいたので、やってみます。久しぶりだったので感覚さえ戻れば」と前向きに受け止めた。

 藤田元司・元監督の勧めで横手投げに転向し、大投手に成長した斎藤雅樹・元1軍投手総合コーチの先例もある。原監督が今季、先発に抜てきし、独り立ちさせた15年ドラ1の桜井と同様、くすぶっていた実力者に刺激を与え、“新戦力”に育て上げる。

 

この記事を印刷する

PR情報

中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ