◇9日 J1第31節 鹿島0―2川崎(茨城県立カシマサッカースタジアム)
川崎が敵地で鹿島を破り、逆転3連覇へ望みをつないだ。0―0の後半17分、MF家長のFKをDF山村が頭で合わせて先制。ピンチの連続たっだが、GK新井を中心とした守備陣が粘り強く耐え、セットプレーのワンチャンスをモノにした。
8日間で3戦目という強行軍。体力的に厳しい局面もある中、「みんなで声を掛け合っていた」と山村。後半26分、鹿島の勢いを逆手に取り、ロングカウンターからMF長谷川がトドメ弾をねじ込むと、DF守田は「相手が落ち込んだのが分かった」と見逃さなかった。焦る鹿島に対し、ボールを動かして時間を使い、手綱を握り続けたまま、悠々と試合終了の笛を聞いた。
先制すれば、今季リーグ20戦不敗。浦和がACL決勝に進出した影響で川崎は1試合消化が多く、首位に立ったFC東京とは残り2試合で勝ち点5差だが、鬼木監督は「相手は関係ない。自分たちにフォーカスしてやっていく」と力を込めた。