首位と3打差の3位から出た今平周吾(27)が5バーディー、3ボギーの69で回り、通算9アンダーとして首位と1打差の2位に迫った。首位の崔虎星(チェ・ホソン、韓国)をはじめ、今平を除き上位は外国勢が占めた。
悪条件下でも、今平はスコアを伸ばした。最大で10メートル前後の風が向きを変えながら吹き荒れた中でのラウンドにも、この日6位タイの好スコアをマーク。「調子は結構いい感じ。パッティングもまずまず」と落ち着いた表情を見せた。
1番パー5は残り約30ヤードからの第3打を1メートルにつけ、バーディー発進。中盤の難所でボギーが続いたものの、難度が低かった14、18番で確実にバーディーを奪うなど終盤に盛り返した。
この日の日本選手は風に翻弄(ほんろう)され、スコアを落とす選手が多かった。アンダーパーは38人のうち今平ら7人だけ。平均スコアは日本選手が73・684、外国選手が71・355と差は明らかだった。
ただ、2年連続賞金王を視野に入れる今平は、攻める姿勢を貫いた。距離が短くなった14番パー4はティーショットでアイアンを使う選手が目立ったが、あえてドライバーを選択。「風がフォローで、ドライバーだと大きいかと思ったので軽めに打った」とランを生かしてグリーン手前まで運び、第2打はパターで1メートル弱に寄せた。
第2日に第2打がグリーンを大きく越えた18番パー5でも、左ラフから残り約50ヤードの第3打を2メートル強につけた。1打差を追う最終日も同じような姿勢で逆転優勝を狙う。