「倫理」って言葉も、専門用語としての意味がありますから。生命倫理、医療倫理といった分野があります。 saebou先生が言っている「すごく高い倫理」は日常用語の「倫理」で、その内容も不明確です。安全性との関連も示されていませんし、個人的な好み、感想に過ぎません。 https://twitter.com/Cristoforou/status/1191942189619826695 …pic.twitter.com/sPNDdGTs63
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売血制度の問題点 ・情報の非対称性と経済的インセンティブゆえに安全性を確保できない ・常習的売血者の健康問題 ・人体の一部を売買することへの拒否感 これらは、いずれも倫理的な問題でした。 ライシャワー事件を契機に、これら倫理的な問題の解決のため、売血廃止・献血移行が断行されます。
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献血制度(=有償採決の禁止) ・血液の安全性の確保 ・血液の安定供給 ・献血者の保護 安全性のためには自発的な献血への切り替えが必要で、ほとんどゼロから献血者を確保しなきゃいけません。 売血者の健康問題がありましたが、献血に応じてもらうためにも、献血者の保護も必要です。
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このように、安全性、売血者の健康、人体の一部の売買という倫理的な問題を解決するために、献血制度に移行し、制度を動かすためには、安全性、安定供給、献血者保護の3つの要素が不可欠に絡みあっています。 これら3つの要請は、まさに倫理的な要請であり、それは法制度として構築されています。
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法制度といっても法律(法令)だけではありません。 条約 役所の通達・ガイドライン 学会・国際機関のガイドライン (国際・日本)赤十字のガイドライン といった様々な規範が、オーバーラップして法制度を構成しています。
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献血事業の現在の根拠法は「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律」(血液法)ですが、そのルールの内容は、国際学会の倫理綱領(WHOも関与)と整合的です。 倫理綱領はコロラド先生が紹介していましたね。https://twitter.com/BB45_Colorado/status/1185837031533887489…
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例えば、倫理綱領では献血は「自発的かつ無償」であることを求めていますが、血液法に基づく通達も、「自発的な無償供血」と定めています。少額の記念品が許容されるのも同じです。 元はといえば、どちらも1991年の国際赤十字連盟の決議から来ているようです(詳細は追っていません)。
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まとめると、 売血により 安全性の欠如、売血者の健康問題、身体の売買 という倫理的問題が発生 ↓ 献血制度に切り替えて 血液の安全性、血液の安定供給、献血者の保護 という倫理的要請を満たすべく制度を構築・運用 という流れになります。
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したがって、献血における日本赤十字社にとっての倫理とは、 血液の安全性 血液の安定供給 献血者の保護 という法律+αに決められた倫理的要請を達成することにほかなりません。 倫理の根幹部分は、法律が決めているのです(倫理的問題を解決するために法制度を作ったため、そうなっている。)。
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ここまでくると、saebouさんの 「すごい高い倫理」理論 =「提供者が自分の健康についてしっかり考えた上で提供」することが血液の安全性のために必要だという主張 を、適切に位置づけることができます。
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なお、日赤の行動規範との関係では、安全性を確保しながら、血液の安定供給を果たすことが、日赤の人道的任務ということになります(赤十字七原則のうち人道原則。日本赤十字社法1条)。 https://twitter.com/kyoshimine/status/1184799375517601793?s=20 … では、血液の安全性を確保するために、どのような仕組みが必要で、制度化されているか。
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大きく分けると以下の4項目になります。 ①採血基準、健康診断 (血液法24条・同施行規則14条、倫理綱領6項) ②問診 ③採血後検査 http://www.jrc.or.jp/activity/blood/flow/test/index.html … ④製造プロセス http://www.jrc.or.jp/activity/blood/flow/make/index.html … ※②問診は①の健康診断の一部ですが説明の便宜上別項目とします。
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倫理綱領は「定期的な検閲を受けた医学的選定基準」を要求しています。 血液の安全性は、感染症の汚染排除がポイントですが、③の検査の精度は大きく向上しています。売血時代に50%を超えた感染率がゼロ近くまで落ちてますが、検査の改善が一番効いているみたいです。https://www.asahi.com/articles/ASKCJ6QJMKCJUBQU02L.html …pic.twitter.com/ILeioBLige
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しかし、採血後検査だけでは、100%の安全性を確保することはできません。感染しているけど検出されない「ウィンドウ期間」があるという技術的限界があるからです。 http://www.jrc.or.jp/activity/blood/news/131213_001189.html … そこで、感染症のリスクがある献血者を排除するために、問診で正確な情報を得ることが不可欠となります。
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例えば、6か月以内に不特定/新たな異性との性的接触があると、性感染症の疑いがあるということで、献血の対象外となります。 そして、性的接触の有無は、献血者本人からの申告によって知るしかありません。だから、献血者の嘘を誘発するようなことは避ける必要があるのです。 http://www.jrc.or.jp/donation/about/refrain/detail_04/ …
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この点は当然従来から議論されており、「責任ある献血」と呼ばれています。 検査目的の献血をしないこと、問診に正しく答えることの2点があげられていますが、要するに嘘をつかないということです(検査目的ではないですよね、と聞かれるので。)。 http://www.jrc.or.jp/donation/information/detail_05/ …pic.twitter.com/E4S7dcjf3c
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厚生省の通達 「献血者に対して、問診の意義・目的や、検査を目的とした献血の危険性……等が正しく理解される必要がある。」 https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/iyaku/kenketsugo/5q.html … 倫理綱領5項 「献血者は感染している血液を提供することによる他者への危険性および受血者に対する倫理的な責任を理解すべきである。」
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しかし、当たり前ですが、広告に何を書いたからといって、「責任ある献血」が確保できる=献血者が嘘をつかなくなるようなものではありません。 嘘をつくようなインセンティブを与えないことが最重要で、注意喚起としては採血時の医師による説明が重要です。
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献血に適さない人が嘘をついて献血することがないように、売血制度は廃止されたわけです。 また、HIVは感染している結果が出でても、本人(献血者)に通知していません。これが献血者やその周囲のリスクを高めることは明らかですが、安全性のためにやむを得ないのです。 https://www.bs.jrc.or.jp/ktks/tokyo/special/m6_03_03_00_index3.html …pic.twitter.com/POH2msnciH
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つまり、倫理的に必要とされる「責任ある献血」とは、嘘をつかないということであり、嘘のインセンティブを与えないことです。そのために、HIV+の検査結果を伝えずに放置するような非情な手段まで動員しているのです。 「自分の健康についてしっかり考えて」などという漠然とした話ではありません。pic.twitter.com/9e6kDP9Zh2
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さて、宇崎ちゃんのポスターは倫理的に問題があるでしょうか。 つまりこの胸の大きな女性の絵が、あるいはセリフが、嘘をつくインセンティブを与えるような要素があるでしょうか。 倫理的な問題は全くないですね。 テキトーに考えたsaebou流の「すごく高い倫理」には引っかかるかもしれませんが。pic.twitter.com/Re3yvwBXup
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saebou流の「すごく高い倫理」は、血液の安全性(倫理的要請)とは全く関係がありません。オタクが宇崎ちゃんにつられて献血ルームを訪れても、嘘さえつかなければ、血液の安全性に問題は生じません。 「すごく高い倫理」は、取りうる手段を意味なく縛り、血液の安定供給という倫理的要請を害します。
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saebou流の「すごく高い倫理」は、血液の安全性と関係なく、血液の安定供給を害する、反倫理的な考え方です。 根拠なく自分の感想を振りかざして「倫理」だの「批評」だのと正当化し、批判されたら「詭弁だ」などとわめき、社会に害を撒き散らすようなことは、学者として厳に慎むべきでしょう。pic.twitter.com/7Ttfg3CLgX
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saebouさん、途中で真面目に考えないとと思ったのか、倫理綱領を引っ張りだしてきました。 情けないですね。 なぜ「倫理綱領◯項に違反している(おそれがある)」と堂々と主張しないのでしょうか。「綱領と比べると極めてお粗末」とか、レトリックで誤魔化そうとしている。 https://twitter.com/Cristoforou/status/1192290062160949248 …pic.twitter.com/l2Wv4j3Xyw
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献血で安全性を確保するため必要なのは、科学的な合理性です。「批評」という名の素人の感想は無益です。 saebouさんは、何一つ献血について真面目に考えていません。安全性、歴史の教訓と言いながら、そこから現在に至る歴史を一切無視して、空疎な言葉を弄んで現場の努力を攻撃しているだけです。pic.twitter.com/o2977VP1Wd
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ちなみに、献血募集の広告が、血液の安全性を害するケースを考えることはできます。 例えば、献血では無料で血液検査が受けられることを無闇に強調することは、検査目的の献血を誘発することになりますから、絶対に避けるべきでしょう。 これは献血という領域固有の理由から出てくる「倫理」です。
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私は医療広告と献血の広告は異なる、医療広告の基準をそのまま献血に持ってくることはできないとsaebouさんを批判しました。 それに対して、saebouさんは、私は倫理の話をしている、法律の話には興味はないと、突っぱねていました。しかし、法制度を無視した献血の倫理など、空中楼閣に過ぎません。pic.twitter.com/bRG3lOIWJv
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saebou先生、反対意見を引用してひたすら「私の意見はこちらです」を繰り返すbotと化している……。 引用のツイート、恣意的だなぁ。広告、マーケティング、芸術って言ってるけど、医療と倫理はどこ行ったの?? あと芸術関係ないですよね? https://twitter.com/Cristoforou/status/1192701070847422466?s=19 …pic.twitter.com/uCCcQrTjM0
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もしかして、法律=法的規制という視点に凝り固まっているのかな? そりゃアートとか文学の世界ではそういう意識でいいのかもしれないが、医療やら献血やらで法律無視して話が進むわけなかろう。 規制業種では分野の枠組み自体を法律が作ってるんですぞ。
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saebou先生、ツイッタ喧嘩師としての戦術眼は凄いと思う。ある時期から私が何を言っても一切反応せず、私への批判をRTする等の間接的な動きに限定している。これは一流の剣客の見切りのようなもので、完全に意識的にやっているのだろう。勉強になった。 その技術が学者の何に役立つのかは分からん。pic.twitter.com/YmHaGvceuB
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