ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)バンタム級決勝で、ノニト・ドネア(フィリピン)を破った井上尚弥(大橋)は9日、東京都内でWOWOWの「エキサイトマッチスペシャル」(同日放送)にゲスト出演。ドネアとの試合を解説し、一番苦労したのは、ドネアが二重に見えていたのを相手に悟られないようにすることだったと明かした。
収録は、この日の夜に眼窩底などの骨折を公表する前。右目上にテープを貼って解説を務めた井上は「3、4試合分を戦った感じだった」と死闘を振り返った。特に2回に右目上をカットした後、ドネアが二重に見えていたという状況で「ドネアとドネアの陣営によく見えていないのを悟られないようにするのが一番大変だった」と話した。
今後は米国のトップランク社と契約し年間3試合を予定。「複数階級制覇の目標に変わりはない。今すぐとはいかないが自分の体を作り上げた時に上げる」と意欲を語った。