グランパスのFW前田直輝(24)が全得点に絡む2得点1アシストの活躍で、快勝の立役者となった。前節、前々節と無得点で敗れていただけに「やっと入ったな、という感じ」。何より8戦未勝利のチームに自信を与えたのが、前半12分の先制ゴールだった。
勝てない、決められないチームの中で、試行錯誤していた。コースを狙いすました技巧派のシュートが多い前田だが、日々の練習の中で「監督は僕のシュート力を評価してくれているみたいだった。そこは出していきたいと思って、蹴り方を変えました」。得意の角度からの先制弾。左足から放たれた軌道は、ゴール左へ一直線に吸い込まれた。
昨季の自己記録(7得点)を9得点に更新し、目標の2桁得点にもリーチをかけた。「ここで負けたら意味がないし、気を抜かずにというのは共通理解として持っていると思う」。チームトップスコアラーとして、最後まで突っ走る。