田中紳顕
4年前、まだ肌寒い3月のことだった。
込山(こみやま)洋(ひろし)さん(45)は20代を過ごした渋谷の街を、あてもなく歩いていた。
ハチ公前広場に立ち寄ると、喫煙所の周りが吸い殻で散らかっているのに気づいた。近くの店でゴミ袋を買い、ひとつずつ拾った。なぜそうしたのかは覚えていない。
1時間ほど続けていると、宝くじ売り場の女性に呼び止められた。「拾ってくれて、ありがとう」。涙がこみ上げた。ふいによみがえる言葉があった。
その前年の夏。香川・小豆島に…
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