DxOMark、iPhone11 Pro Maxのカメラを評価。総合3位、動画1位
スマートフォンのカメラ性能評価で知られるDxOMarkが、iPhone11 Pro Maxのカメラ性能を評価した結果を公開しました。iPhone11 Pro Maxは、総合スコアで3位、ビデオ部門では1位となっています。
iPhone11 Pro Maxのカメラは総合3位
DxOMarkが評価したiPhone11 Pro Maxには、iOS13.2がインストールされており、個々のピクセルを最適化することで、薄暗い室内などでもノイズを抑えた写真が撮れるDeep Fusionが利用可能です。
DxOMarkの評価によると、iPhone11 Pro Maxの総合スコアは117点で、Samsung Galaxy Note 10+ と並んで3位でした。
1位はHuawei Mate 30 Pro、2位はXiaomi Mi CC9 Pro Premium Editionでした。
iPhone11 Pro Max、Huawei Mate 30、Galaxy Note 10+で比較
DxOMarkは、iPhone11 Pro MaxとHuawei Mate 30、Samsung Galaxy Note 10+ 5Gで撮影した比較写真も公開しています。
上段が屋外で撮影した写真、下段は赤枠で囲われた部分を拡大した写真です。
iPhone11 Pro Max(左)は、拡大しても綺麗に撮れていますが、ややノイズが目立ちます。Huawei Mate 30 Pro(中央)は、拡大しても木の葉がしっかり写っています。Samsung Galaxy Note 10+ 5G(右)は、細部がつぶれてしまっています。
また、背景をぼかすポートレートモードの写真では、iPhone11 Pro Max(左)とGalaxy Note 10+ 5G(右)で比較しています。一見、どちらもきれいに写っています。
赤枠で囲われた部分を拡大すると、iPhone11 Pro Maxでは髪の毛が一部、背景に溶け込んでしまっています。Galaxy Note 10+ 5Gでは、背景と人物の髪の毛がきれいに分離されています。
iPhone11 Pro Maxのカメラ、長所と欠点
DxOMarkは、iPhone11 Pro Maxのカメラについて、以下の点を高く評価しています。
- 細部の描写
- 被写体の露出が正確、ダイナミックレンジが広い
- 高速で正確、繰り返せるオートフォーカス
- 鮮やかで適度な色表現
- 細部の表現、ダイナミックレンジ、よく制御された色収差の超広角レンズ
- 短距離・中距離でのズーム性能
一方で、以下の点をマイナス評価しています。
- さまざまな光源下でノイズが目立ちやすい
- 長距離ズーム撮影だと細部が失われる
- 屋外撮影でリンギング(輪郭が不自然になる現象)が発生しやすい
- フラッシュ撮影で細部が失われる
- 暗い暖色系の光源下で、黄色が強く出やすい
- 超広角撮影で細部が失われ、ノイズが出やすい
ビデオ性能はトップの評価
DxOMarkは、iPhone11 Pro Maxのビデオ性能を102点と評価しています。このスコアは、Xiaomi Mi CC9 Premium Editionと並んでトップです。
DxOMarkがiPhone11 Pro Maxのビデオについてプラス評価したのは以下の項目です。
- 広いダイナミックレンジ
- 細部の表現と、屋外・屋内のどちらでもノイズがよく制御されている
- 鮮やかで適度な色表現
- 効果的な手ぶれ補正
以下の点については、マイナスの評価を下しています。
- 歩きながら撮影すると映像に歪みが出る
- 室内撮影だとホワイトバランスが不安定
- 被写体追跡時のオートフォーカスが滑らかでない
- 時々、エイリアシングが目に付く
iPhone11 Pro Maxの評価をまとめた動画も
DxOMarkは、iPhone11 Pro Maxの評価内容をまとめた動画も公開しています。
DxOMarkのWebサイトには、元のサイズの画像が数多く掲載されていますので、関心のある方はご覧ください。
なお、DxOMarkが先日公開した、スマートフォンのスピーカー性能テストでは、iPhone11 Pro MaxはiPhone XS Maxに僅差で敗れています。
Source:DxOMark
(hato)