2019年6月に金融庁が発表した報告書で明らかになった、年金だけでは生活できない「老後2,000万円問題」。平均して毎月5万円が不足するとされていますが、対策できていますか?
公表から3ヶ月以上が過ぎた9月25日、金融庁の金融審議会の総会が開かれ、この老後2,000万円の蓄えが必要とする報告書について今後は議題としないことが決まり、事実上の「撤回」となりました。しかし、状況は何も改善していません。この先も政府に頼れないとなると、自助努力で老後資産を用意しておく必要があります。
今回は、貯金のうち30万円を使って資産形成の第一歩を踏み出す方法と、老後資金を貯めるための具体的な行動について、投資でセミリタイアを果たした2名の人気投資ブロガー・あっきんさんと鈴さんが解説してくれました。
貯金だけでは老後は悲惨…30万円から投資で資産を築く方法は?
「30万円が十数年で1,000万円に」公務員を辞めて投資家に転身
最初にご紹介するのは、安定の代名詞「公務員」を33歳で早期退職し、投資家兼ブロガーとして活躍するあっきんさんです。
13年前に30万円で始めたFXでほったらかし投資を続け、一昨年には資産1,000万円超えを達成。着々と資産を増やしており、現在は2,000万円ほどを法人口座で運用中とのこと。老後2,000万円問題をすでに克服したと言えるでしょう。
そんなあっきんさんの投資手法は、マネースクエアの『トラリピ』というサービスを使ってFXのほったらかし投資を行うというもの。
「暮らしをジャマしないFX」を謳っている自動売買支援ツールで、予め自分の予算に合わせて取引ルールを設定することで、リスクを抑えながら自動的に利益を上げることができます。
あっきんさんの人気ブログ『akilog』から、30万円で「今から始める人向け」のトラリピ設定をご紹介します。
30万円で今から投資を始めるなら? あっきんさんの解説
プロフィール:あっきん
ブロガー歴3年&投資家歴13年の36歳。子育てと仕事を両立するために11年勤めた県庁を早期退職。12年前に30万円で始めたFXでほったらかし投資を続け、一昨年に1,000万円超えを達成。気が付けば運用資産は3,000万円になっていた。妻と子供2人、金沢出身、奈良在住。
どうもあっきんです!
2018年12月20日から改めて運用開始したトラリピ30万チャレンジを、今から始める人向けに解説しています。
この企画は毎月2万円を追加して1本ずつトラリピを足していくという、トッピングリピートを合わせて使っています。
これはリスクを変えずにパフォーマンスを上げるための工夫で、2,000万円口座でもやっています。
<トラリピをどの通貨で運用するか?>
加ドル/円(CAD/JPY)を運用していきます。
後ほど紹介する口座開設特典レポートの中で過去13年の通貨毎の運用実績を比較しています。その中でも上位にランクインしているのが、この加ドル/円です。
加ドル/円はその他の成績上位通貨と比べ、現状の価格帯が低い位置にいます。
9月20日現在では、81.25円です。
現在の価格が低い位置にいるということは、下がったときの含み損が少なくなるというメリットがあります。
含み損が少なくて済むと、それだけ運用に必要な資金も少なくて済むので、コストパフォーマンスが良くなります。
さらに加ドル/円は買いトラリピだけでよく、スワップもプラスであることも選んだ要因のひとつです。※加ドル/円の1万通貨あたりのスワップは14円/日(8/21現在)
<トラリピ注文をどの範囲に仕掛けるか?>
トラリピは、「このくらいの範囲で相場が動きそう」と予想するところに、いくつもの罠(トラップ)を仕掛けるものです。
トラリピのトラップを仕掛けるイメージは、下記の90秒動画でばっちり掴めます
今回は30万円で運用するので、あまり広範囲にトラップを仕掛けることはできません。そのため、ある程度範囲を限定することにしました。
具体的には現在の価格を真ん中として上に4円、下に4円の8円幅でトラップを仕掛けることにしました。これならどちらに動いても対応がしやすいからです(※下記図は83円時点での想定レンジ幅で、上限を87円、下限を79円としてトラップを仕掛けています)。
<トラリピでロスカットにならないために>
仕掛ける範囲が決まったあとに考えることは、ロスカットにならないためにどうするか?です。
レンジ内からさらに下を目指す展開で価格が下落すると、どんどん含み損が増えます。そのままどんどん下がり続けると、どこかでロスカットになります。
それでは、ロスカットにならないために、どこまでの下落を想定するか一緒に考えてみましょう!
私の場合はいつもパターンが決まっていて、過去のなが〜い期間のチャートから最安値を調べます。
ちなみに2002年以降の加ドル/円の最安値は、リーマン・ショックがあった2008年9月より少しあとの2009年1月です。68円を記録しました
そして、リスクを考える時には一番含み損が最大となる条件を設定して考えます。こんな場合ですね。
このような状態でどんどん下がっていった場合、最安値の68円になってもロスカットにならないようにしたいと思います。
<トラリピ注文の本数をシミュレーションで求めよう!>
注文範囲と想定ロスカットレート(68円以下)が決まると、次にすることはどれだけの注文をしても大丈夫か?です。
これを決めるために、便利なシミュレーションツール「トラリピ運用試算表」を使います。
実際に入力した画面を載せておきます。求めたいのは最安値の68円以下でロスカットになるような注文本数です(※下図の「らくトラ運用試算表」は、現在は「トラリピ運用試算表」に名称変更されています)。
30万円で77円〜85円に19本の買い注文を仕掛けた場合、全ての注文が成立した状態で下落が進むと67.92円でロスカットになるということがわかりました。
<トラリピで狙う利益金額は?>
トラリピの注文には利益金額を入力する欄があります。これはいくら値上がりしたら売るか?ということです(※ちなみにトラリピ運用試算表はあくまでもシミュレーションなので、どの値を入れても結果に影響はありません)。
今回はこれをバックテストによって求めました。
で、実際にどの値を使うか?ですが、一番利益が出た設定は「決済トレールありで0.60円の値上がりで売る」という設定です。
好みの問題もあるのですが、今回はなるべくわかりやすい方が良いのかなという思いもあり、「決済トレールは使わずに0.5円の値上がりで売る」という設定にします。
1本あたりが1,000通貨の注文なので、利益金額は500円ということになります。
<30万のトラリピ設定でどれだけの利益が出たか?>
トラリピでは過去この設定でどれだけの利回りが出たか?はシミュレーションすることはできません。今回は自前でバックテストができる環境を持っているのでそちらを利用しました。結果は以下のとおりです
運用期間:2016/12〜2018/11(2年間)
売買利益:97,500円
スワップ:10,000円(ざっくり試算)
総利益 :107,500円
決済回数:195回
最大含み損:54,000円
平均利回り:17.9%
トラリピでこの設定で2年間運用すると30万円が40万7,500円になっているので、1年あたりの利回りは17.9%です。また、運用期間中で最も含み損がでたときで5万4,000円というのも、目安として頭に入れておきたいところです。
<どれだけリスクをとってリターンを取るかは人それぞれ>
ここまでに紹介した設定を基本プランとします。でも、人によってはトラリピの設定を代えても良いと思います。なぜならどれだけリスクをとってリターンを取りにいくかは、人それぞれ考え方が違うからです。
例えば以下のように考える人もいると思います。
・68円まで下がらないでしょ。もう少し上に
・ロスカットレート68円は少し怖い
トラリピのメリットはリスク管理が容易であることだと感じています。リスク管理とは、どこまでの下落を想定するか?です。つまり、ロスカットレートを何円で見ておくか?です。
ここが高い位置にあれば注文本数も増え、より利益が出ます。つまり、よりハイリターン・ハイリスクな設定です。
反対にロスカットレートを目安となる68円よりさらに下げると注文本数も減り、より利益は出にくくなります。よりローリターン・ローリスクな設定です。
もっと深くトラリピを使ったFX投資について知りたい方は、以下のボタンからマネースクエアの口座開設をすると私、あっきんのレポート『トラリピ2,000万口座の秘密』をもれなくプレゼントします。
ぜひ30万円から投資に挑戦して、老後を安心して暮らせるだけの資産作りに役立てて欲しいと思います。
<トラリピはこんな人におすすめ。今なら特典も!>
トラリピは、マネースクエアが開発した自動売買システムのこと。よくあるブラックボックスの自動売買ツールとは全く違います。
やってくれることはとてもシンプルです。機械的に新規注文を並べて、指定した値上がりでその都度決済してくれるというものです。
単純なのでリスク管理がしやすいんです。で、そのリスク管理も便利なシミュレーションツールがあるので自分でできます。
こんな感じで基本的な情報を入力するだけで、為替レートが〇〇円になった時にロスカットというのがすぐにわかります。こうやって運用を始める前に心づもりをして運用プランを自分で作ることができます。
このリスク管理がしやすいことこそがトラリピの最大の強みだと思っています。そんなトラリピは、ズバリこんな人におすすめです。
・日々の値動きに一喜一憂したくない人
・トレードに時間を割きたくない人
・大きな値上がり益よりもコツコツと細かい利益を積み重ねたい人
トラリピは複数のポジションを持ちながらの運用が前提です。一時的な含み損はもちろんありながらの運用で、細かく利益を積み重ねていきます。なので資金管理が大切です。
現在も2,000万以上の大金をトラリピで運用しているのは、その資金管理が自分の中で十分にできているからです。
闇雲に注文を出すのではなく、全て計算した上での運用であるというのがポイントですね(笑)。それでなければ本当の意味でほったらかし投資とは言えないと思っています。
そんな私、あっきんの運用プラン・注文内容を全て書き下ろしたレポートができました。現在進行系で運用しているプランそのものです。リスク管理をしつつ、効率的に資金を配分して運用するための工夫をしています。
このレポートはトラリピの口座開設をされた方だけがもらえる「限定レポート」になっています。ここまで読んでいただいた方はぜひ手に取ってみてくださいね。
1,000万円以上で運用するなら?投資を始めてわずか3年でセミリタイア
次は、2015年から投資を始めてわずか3年で貯金2,500万円を達成してセミリタイアした鈴さんの投資手法を紹介します。
鈴さんも冒頭のあっきんさんと同様に、マネースクエアの『トラリピ』を使ったFX投資でリスクを抑えながら着実に資産を増やしています。
「わたしのトラリピ設定は1,000万円以上の運用資金が必要となりますので、資産運用の導入には不向きです」と前置きしながら、30万円で運用できる設定を公開したブログ記事が人気に。
やや玄人向きではありますが、FX投資でのセミリタイアを目指す方には大いに参考になります。
鈴さんの人気ブログ『不労所得でセミリタイアを目指す30代のブログ』から、(1,000万円以上での運用を見据えて)30万円で運用できるトラリピ設定をご紹介します。
30万円で今から投資を始めるなら? 鈴さんの解説
プロフィール:鈴(suzu)
投資家兼ブロガー。会社を辞めたくてFXに手を出すも、半年で500万円溶かす。そこから必死に勉強し「トラリピで月20万円の生活費を稼げる」ようになる。2018年秋、投資利益とブログ収入で貯金2,500万円を達成してセミリタイア。現在は節税のために会社を設立し、社長としてブログ運営と投資を行っている。
私、鈴はトラリピを運用することで、平均して月20万円の利益を得ています。
ただし、ブログで公開しているトラリピ設定は1,000万円以上の運用資金が必要となりますので、資産運用の導入には不向きです。
そこで、「鈴と一緒に運用しよう!」と題して、勉強用に30万円でトラリピを始めました。
30万円で運用できる設定を公開し、実際に運用することでトラリピの基本を知ってもらおうという考えです。
ただし、2,000万円で運用している鈴のトラリピ設定と比べて、リスクを取った設定にしているので、ロスカットの危険性もあると認識したうえで、勉強用として活用してください。
<「豪ドル/円」「NZドル/米ドル」の2通貨で運用>
運用中の30万円トラリピの設定をまとめました。
「細かい変動が多く、トラリピ向けの豪ドル/円」と「大きな相場変動が少なく、少額でも運用しやすいNZドル/米ドル」の2通貨ペアを運用しています。
<基本方針>
ハーフ&ハーフの考え方を採用して、レンジの上半分を売り設定、下半分を買い設定で運用していきます。
ハーフ&ハーフとはトラリピを仕掛ける際のテクニックの1つで、仕掛けるレンジ(範囲)の上半分に売り、下半分に買いを設定する手法です。
ハーフ&ハーフを活用することで必要な運用資金を半分以下に抑えることができます。
各通貨ペアの想定レンジと相場急変への対応については、以下のボタンからマネースクエアの口座開設をするともらえる私、鈴のレポート「ブログに書けない『鈴のトラリピ設定』の真実」で紹介しています。
老後不安を抱えながらも具体的な対策が取れていない方は、今すぐ「トラリピ」を使った投資にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
文:マネーボイス編集部
image by:imtmphoto ShutterStock.com
Source:マネースクエア, akilog, 不労所得でセミリタイアを目指す30代のブログ
PR:アルゴ株式会社
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