沖縄美ら島財団は、11月1日の会見で首里城火災が起きた11月1日午前1時43分に正殿内の巡回を終えたと発表したが、6日の国と県との合同会見で城郭内のみに修正した。最後に正殿内の巡回を終えたのは10月31日の午後9時35分で、警備員が火災に気付くまでの空白の時間は51分から5時間に拡大した。
首里城正殿火災の経緯
(10月31日~11月1日)
時間 | 動き | |
20:40 | 組踊上演300周年式典等各作業スタート(御庭) | |
21:00 | 業者3名にて正殿内へ扇を所定の場所へ移動(1階南側) | |
21:05 | 業者退出確認 | |
21:30 | 財団職員1名にて正殿内へ紅白ロープを所定の場所へ移動(1階南側) | |
正殿ブレーカー落とす | ||
21:35 | 財団職員退出。シャッターを閉め、施錠。 | ※火災に気付くまで正殿内の巡回の最後 |
1:05 | 御庭での、組踊実行委員会(組踊上演)及び財団発注(国王・王妃出御)イベントに関わる業者の撤収及び退出を財団職員が確認(業者66名、職員3名) | |
1:20 | 警備員巡回開始(城郭内) | ※沖縄美ら島財団は、11月1日の会見で正殿内も巡回したと発表したが、6日の国と県との合同会見で城郭内のみに修正 |
1:43 | 機械警備※起動 SECOM | |
2:34 | 機械警備 警報発報(熱感知) | |
警備員が奉神門内モニター室で確認しSECOMに連絡 | ||
2:35 | 警備員が正殿建物の北側シャッターを開け内部確認 | ※最後の巡回から5時間経過 |
その時点で煙充満、消化器を取りに一旦奉神門に戻る | ||
2:40 | 火災報知器 非常ベル鳴動(火災検知) | |
SECOMより入電、警備員が火災発生と連絡 | ||
警備員が消火器にて初期消火を図るが消火できず(2本使用) | ||
2:41 | SECOM社より消防へ連絡 | |
2:50 | 消防到着 | ※警報発報から16分 |
3:22 | 財団から公園事務所、県庁へ電話連絡 | |
3:37 | 財団対策本部立ち上げ | |
4:00 | 県庁内の情報収集体制の構築 | |
4:12 | 沖縄総合事務局 非常体制発令 | |
11:00 | 鎮圧 | ※警報発報から11時間 |
13:30 | 鎮火 | |
22:30 | 正殿に残り火、警備員より連絡あり、事務所から119番通報 | |
22:35 | 警備員と職員がバケツ水で消火 | |
23:00 | 消防到着し状況確認、消火開始 | |
二階御殿にも数箇所残り火、消防がポンプ車の放火で消火 | ||
消防は2時間おきにチェックする体制とした |