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首里城正殿、巡回なし空白の時間は51分ではなかった 5時間に拡大、火災の経緯

2019年11月7日 05:00

 沖縄美ら島財団は、11月1日の会見で首里城火災が起きた11月1日午前1時43分に正殿内の巡回を終えたと発表したが、6日の国と県との合同会見で城郭内のみに修正した。最後に正殿内の巡回を終えたのは10月31日の午後9時35分で、警備員が火災に気付くまでの空白の時間は51分から5時間に拡大した。

夜明けを迎えた首里城の火災現場。正殿(中央)は完全に崩落している

首里城正殿火災の経緯

 (10月31日~11月1日) 

時間 動き  
20:40 組踊上演300周年式典等各作業スタート(御庭)  
21:00 業者3名にて正殿内へ扇を所定の場所へ移動(1階南側)  
21:05 業者退出確認  
21:30 財団職員1名にて正殿内へ紅白ロープを所定の場所へ移動(1階南側)  
  正殿ブレーカー落とす  
21:35 財団職員退出。シャッターを閉め、施錠。 ※火災に気付くまで正殿内の巡回の最後
1:05 御庭での、組踊実行委員会(組踊上演)及び財団発注(国王・王妃出御)イベントに関わる業者の撤収及び退出を財団職員が確認(業者66名、職員3名)  
1:20 警備員巡回開始(城郭内) ※沖縄美ら島財団は、11月1日の会見で正殿内も巡回したと発表したが、6日の国と県との合同会見で城郭内のみに修正
1:43 機械警備※起動 SECOM  
2:34 機械警備 警報発報(熱感知)
  警備員が奉神門内モニター室で確認しSECOMに連絡  
2:35 警備員が正殿建物の北側シャッターを開け内部確認 ※最後の巡回から5時間経過
  その時点で煙充満、消化器を取りに一旦奉神門に戻る  
2:40 火災報知器 非常ベル鳴動(火災検知)  
  SECOMより入電、警備員が火災発生と連絡  
  警備員が消火器にて初期消火を図るが消火できず(2本使用)  
2:41 SECOM社より消防へ連絡  
2:50 消防到着 ※警報発報から16分
3:22 財団から公園事務所、県庁へ電話連絡  
3:37 財団対策本部立ち上げ  
4:00 県庁内の情報収集体制の構築  
4:12 沖縄総合事務局 非常体制発令  
11:00 鎮圧 ※警報発報から11時間
13:30 鎮火  
22:30 正殿に残り火、警備員より連絡あり、事務所から119番通報  
22:35 警備員と職員がバケツ水で消火  
23:00 消防到着し状況確認、消火開始  
  二階御殿にも数箇所残り火、消防がポンプ車の放火で消火  
  消防は2時間おきにチェックする体制とした  
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