チョウチョウウオは黄色の体色が美しい海水魚として人気があります。しかし、与えられる餌が特殊なので、水槽での飼育難易度は高めです。
今回はそんなチョウチョウウオの生態や特徴、仲間の種類、おすすめの餌、病気など飼育方法について紹介していきます。
チョウチョウウオの特徴

チョウチョウウオはスズキ目チョウチョウウオ科に分類される海水魚です。
生息場所はインド洋、太平洋、紅海など世界の暖かい海域のサンゴ礁がある浅い場所になります。
名前の由来は蝶々の羽のように見えることから名付けられました。別名でバタフライフィッシュの名前でも親しまれています。
派手な種類が多い海水魚の中でも際だって美しい種類が多く、濃い黄色が特徴的です。体は平べったく、サンゴ礁の隙間に体を隠すことが出来ます。
餌はサンゴの体の一部であるポリプを食べています。飼育下ではこのポリプを用意するのが難しいため、飼育は簡単ではありません。
寿命
チョウチョウウオの寿命は平均して5年、長生きすると10年は生きることができます。飼育下では餌不足で短命になりやすく、5年以下になることが多いです。
チョウチョウウオの種類
チョウチョウウオは種類数が豊富で、100種類以上います。今回は有名なチョウチョウウオについて紹介していきます。
紹介する種類
- トゲチョウチョウウオ
- アケボノチョウチョウウオ
- ヤスジチョウチョウウオ
- テングチョウチョウウオ
- ウラシマチョウチョウウオ
トゲチョウチョウウオ
| 分布 | 紅海、インド洋 |
|---|---|
| 体長 | 18cm |
| 水温 | 24度〜27度 |
トゲチョウチョウウオは背ビレがトゲトゲになっている種類です。アサリを好んで食べてくれるので、餌付けがしやすく、チョウチョウウオの中ではもっとも飼育しやすいです。
アケボノチョウチョウウオ
| 分布 | インド洋 |
|---|---|
| 体長 | 15cm |
| 水温 | 24度〜27度 |
アケボノとは夜が徐々に明けていく様子を示しており、体色は体の周りは黄色で縁取られており、白色から尻尾にかけて徐々に黒くなっていきます。アサリを好んで食べ、体も大きくならないので、飼育しやすい種類です。
ヤスジチョウチョウウオ
| 分布 | インド洋 |
|---|---|
| 体長 | 10cm |
| 水温 | 24度〜27度 |
ヤスジチョウチョウウオは八本の黒色の橫縞が入っている種類です。白色と黒色のはっきりとしたコントラストを楽しむことが出来ますよ。
テングチョウチョウウオ
| 分布 | インド洋 |
|---|---|
| 体長 | 18cm |
| 水温 | 24度〜27度 |
テングチョウチョウウオは口先が長く伸張している種類で、黄色のヒレと白色の体色のコントラストが美しいです。他の種類ほどではありませんが、アサリを食べてくれるので、飼育は難しくありません。
ウラシマチョウチョウウオ
| 分布 | 九州パラオ海嶺 |
|---|---|
| 体長 | 15cm |
| 水温 | 24度〜27度 |
ウラシマチョウチョウウオは銀色をベースにオレンジの横縞がはいる派手な種類です。
水深が300m近くの準深海魚であり、とても貴重です。入手することや飼育することはできません。
チョウチョウウオの飼育に必要な水槽と器具

チェックポイント
- 90cm以上の水槽
- ろ過フィルター
- ライト
- 底砂
- 海水の元と比重計
- サンゴ・ライブロック
90cm以上の水槽
チョウチョウウオの水槽は最低でも横幅で90cmは必要です。中層〜上層を広々と泳ぎ回ります。
体高がある海水魚なので、特に水槽の高さが大事です。最低でも水槽の高さで40cmはないと、体高が育たずに、細くなってしまうことがあります。
ろ過フィルター
ろ過フィルターは酸素を供給するだけではなく、水槽のゴミを吸着したり、ろ材にバクテリアを繁殖させて、水を綺麗にする役割があります。
フィルターは水量に適しているろ過能力が必要です。90cm水槽だと上部式フィルターが必要です。
週に1回はスポンジに付着したゴミを取り除くために、水道水で洗うようにしてくださいね。
ライト
チョウチョウウオは暗い環境で飼育すると、体色が薄くなってしまうので、光量が強い蛍光灯を使うことをおすすめします。蛍光灯には青色や赤色などありますので、チョウチョウウオの見え方で好みの物を選んでくださいね。
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底砂
チョウチョウウオは底面が反射するのを嫌うので、砂を敷くことで落ち着かせることが出来ます。弱アルカリ性の水質を維持することが出来る、海水魚用の砂がおすすめです。
90cm(横幅)×45cm(奥行き)×45cm(高さ)の水槽では厚さ1cmに対して3.24kgの砂が必要になります。
| 厚さ1cm | 3.24kg |
|---|---|
| 厚さ3cm | 9.72kg |
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海水の元と比重計
海水を作るために必要になります。自然の海水は細菌がいることがあるので、なるべく自分で作り出しましょう。
カルキを抜いた水道水を用意して、比重計で1.025になるまで海水の元を入れてしっかりとかき混ぜます。夏は水量が減って、塩分濃度が上がりやすいので、水槽の蓋をして水の蒸発を防ぎましょう。
飼育水については人工海水の作り方で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
サンゴ・ライブロック

チョウチョウウオはサンゴに付着した餌を食べるので、餌やりの時にはサンゴを入れておいた方が餌付けやすいです。隠れ家にもなりますので、なるべく入れてあげましょう。
チョウチョウウオの飼育方法について

チョウチョウウオは餌付けが難しいので、初心者向きの海水魚ではありません。飼育を始める前に、ペットショップで餌やりの方法を聞いて、自分でも出来るか確認しておきましょう。
値段と販売場所
チョウチョウウオの値段は500円~2,000円と海水魚の中でも安価に入手することが出来ます。5cm以下の幼魚から、10cm以上の大人まで様々です。
熱帯魚販売に力を入れているホームセンターや熱帯魚専門店で販売されているので、入荷量が増加してくる4月~8月にかけて、探しに行きましょう。
珍しい種類が欲しいときは、楽天やAmazonなどのネット通販で探してみると良いですよ。
適している水温
チョウチョウウオに適している水温は23度~27度です。
高水温に弱いので、30度を超える日が続くときは冷却ファンを設置して、温度を下げるようにしてください。
冬はヒーターを入れて25度前後を維持してくださいね。90cm水槽だと300Wのヒーターが必要になります。
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チョウチョウウオにおすすめの餌

チョウチョウウオの餌付けはとても難しく、餓死することが多い海水魚です。
チョウチョウウオはサンゴのポリプだけではなく、サンゴに付着した小型の甲殻類や貝類なども捕食します。どちらの食性が強いかは種類によって異なり、ポリプを好む種類を飼育するのはやめておいたほうがいいです。
口先が丸まっているチョウチョウウオはポリプ食で、口先が尖っているチョウチョウウオは雑食なのでそれで見極めてください。
最初はアサリをそのまま入れて、食べるか様子を見てください。食べてくれないときは、サンゴの枝先に付着した貝類を食べてくれる習性を利用して、サンゴにアサリやエビと海水魚用の人工飼料をすりつぶした物をこすりつけておきます。
餌付けるコツは、臭いに反応しやすいので、餌の配合を変え、臭いを変えることで何度も挑戦していくことです。
アサリだけでは栄養不足になるので、長期飼育していくためにも、栄養バランスがいい人工飼料を食べられるようにしていきましょう。
かかりやすい病気

チョウチョウウオの飼育を始めたばかりの時は、新しい環境に慣れていないので、全身が白い点々に覆われる白点病にかかりやすいです。
白点病は感染力が高く、またたくまに水槽内の魚に感染していきますので、発症した個体はすぐに別の水槽に隔離してください。
飼育水には細菌が繁殖しているので、すぐに全ての水を交換します。その後、治療薬であるメチレンブルーを規定量の1/2ほどにして1週間薬浴してください。
使い方についてはメチレンブルー水溶液で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
チョウチョウウオの混泳について
チョウチョウウオは縄張り意識が強いため、混泳をすることはできません。
幼魚の頃から攻撃的な性格をしている個体が多く、他の魚をしつこく追いかけ回して殺してしまうことがあります。おとなしい相手であれば、自分よりも体が大きくても関係ありません。
サンゴも餌として食べてしまうので、混泳することができません。
とても広い水槽であれば逃げることができるので混泳できますが、基本的には単独飼育をしてください。
チョウチョウウオについてまとめ

今回は大人気の海水魚であるチョウチョウウオの生態と特徴、飼育方法について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
サンゴのポリプしか食べないことから餌付けが難しく、初心者向けではありません、しかし、アサリを食べてくれる個体は飼育しやすく、体も小さくて体色が綺麗なので、鑑賞するのが楽しいです。
飼育難易度は個体差が激しいので、お店に通ってみて、店員さんから話を聞き、お気に入りの子を見つけてあげてくださいね。

















