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岡山県産ブドウ 今年も宇宙へ こうのとり搭載、国際基地に到着

国際宇宙ステーションに届いた県産のシャインマスカット(JAXA/NASA提供)
国際宇宙ステーションに届いた県産のシャインマスカット(JAXA/NASA提供)
 宇宙航空研究開発機構(JAXA、東京)と岡山県は11日、県産ブドウのオーロラブラックとシャインマスカットがJAXAの無人補給機「こうのとり」8号機に搭載されて9月29日に国際宇宙ステーションに到着し、宇宙飛行士に提供されたと発表した。県産ブドウが届けられるのは昨年に続き2回目。

 県農業研究所(赤磐市)で収穫した計約5キロ。ともに保存性が高いことから選び、房から外した実をJAXAが消毒して補給機に積んだ。ステーションで撮影した動画を公開しており、宇宙飛行士4人が笑顔で味わっていた。

 県農産課は「保存が効く特性をアピールできた。宇宙に行ったストーリーとともに、贈り物としてPRしたい」としている。

 JAXAは生鮮品を食べる機会が少ない宇宙飛行士のため、2015年から全国各地の果物や野菜を送っている。生で食べられ、常温で4週間以上日持ちするといった条件があり、今回は他に北海道のタマネギ、宮城県のパプリカ、愛媛、佐賀県のミカンも届けた。

(2019年10月11日 20時43分 更新)