広島の菊池涼介二塁手(29)はポスティングシステム(入札制度)によるメジャー挑戦を表明したが、米メディアは辛辣(しんらつ)そのものだ。
8日の米ニュースサイト、MLBトレードルーモアズは、今オフのFA二塁手を紹介。オールスター(AS)経験者が勢ぞろいで「菊池の卓越した守備力が大リーグ球団の興味を引くのか、現時点ではあまりにも混沌(こんとん)としている。ベテランの二塁手だけでも、これだけの選手がそろっている」と、以下の名前などを挙げた。
・ケンドリック(ナショナルズからFA)はAS選出1度、通算125本塁打。リーグ優勝決定シリーズMVP
・カストロ(マーリンズからFA)は同4度、通算133本塁打。
・スクープ(ツインズからFA)は同1度、通算133本塁打。
・ゾブリスト(カブスからFA)は同3度、通算167本塁打。16年カブスを108年ぶり世界一に貢献
・キプニス(インディアンスからFA)は同2度、通算123本塁打。
・ホルト(レッドソックスからFA)は同1度。18年はポストシーズンで2本塁打を放ち、世界一に貢献。
また米放送局CBSスポーツ(電子版)は、菊池の非凡な守備力を評価しつつも「打撃で傑出した数字を残したことは一度もない。日本プロ野球でも平均的な打者。強肩ではなく、明らかに守備位置は二塁に限られる」と分析。FAの競争相手があまりにも多い今オフのタイミングが、メジャー球団に二の足を踏ませるかもしれない。