法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

批判の耐えられない軽さ

先日のかくもブラックな沖縄独立論 - 法華狼の日記で批判した[twitter:@hayohater]氏に改めて問いたい。

以前からだが、相手に意見する時、きちんと通知しない。名指しもしない。誰に対する反応なのか、はっきりしない。やはり私に対してではないかもしれないし*1、そもそも誰のものでもないかもしれない。このような反応では、誰にも言葉が届かなくても、発言者に責任があるだろう。
きちんと批判や反論をせず、人格攻撃に走ることは、一般論としても良くない。


上記のように、自分は誰かを「はてなのカス」と呼ぶ。そして下記のようにツイートしながら、連続してその下のツイートをRTする。わずか1時間ほどの間に。

まず相手を人格攻撃して、まともに応答しない。
次に相手を「はてなでがんばってる人たち」と適当にひとまとめして*2、「ネトウヨ氏ねころせ」などと批判対象を罵倒すればいいと主張し、批判対象がどこがどのように間違っているか表現しようとする努力を頭から否定する。
その直後に、主張の根拠を出せず人格否定にはしることの普遍的な問題をとりあげる。……なお、RTされている[twitter:@nekoguruma]氏自身も、他人へ安易な人格否定を行っていたことを私は知っているので、困ってしまうわけだが……


本題をまとめよう。
人格否定していなくても人格否定したい心象を読み取って素直でないと批判し、人格否定すれば当然のように批判できる。そして自分は留保なく他者を人格否定する。それがhayohater氏の話法だ。
他人のあらゆる言葉を、その内容ではなく、態度で批判しようとしている。その批判している態度は、実質的に全ての態度があてはまる。これは自身のおこなう批判を、限りなく無価値にする行為だろう。
空虚で漠然とした指摘は、誠実な者であるほど反省の契機に使えない。いつでも何に対しても使える評価では、固有の出来事を問えない。そうした批判は、傍から見ていても耐えられないほど脆弱で、軽い。

*1:以前に、不明確な発言対象を自分だと「誤読」した私の間違いは記憶している。http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20110210/1297411613

*2:この表現そのものは、[twitter:@evcaxa]氏の発案らしい。http://twitter.com/#!/evcaxa/status/198385898625306625がRTされている。

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  • ユースケ

    人格攻撃は、議論に勝てない故の敗北宣言だと私は考えていいので、法華狼さんにおかれましては、一種の勲章とお考えになってはいかがでしょうか。

  • これも人格攻撃かな(笑)

    匿名でツイートしてる以上、報復を受ける可能性なんてゼロに等しいにもかかわらず、名指しを避けての遠吠えしかできないってのは如何なものでしょうか。

    余程の卑怯者か余程の臆病者なんでしょうね。それとも両方か? いずれにせよ、リアルでもネットでも、周囲に真剣な議論ができるような友人が見当たらない、寂しい日々を過ごしておられるに違いない。お気の毒に。

  • id:hokke-ookami

    ユースケさんへ
    念のため、攻撃されるべき人格の問題点が具体的に指摘されれば、妥当な場合もあるとは思います。今回のhayohater氏が駄目なのは、具体性がないどころか問題点がない(「ネトウヨ氏ねころせ」といわない)ことを非難しているかのようなところ。
    たとえば、理不尽な悪に対する怒りの発露としての「人格攻撃」は、あまり私個人は批判できないと思うんですよ。そういう場合は、最終的に行われた見かけの攻撃より、はるかに重大な抑圧や侵害が先行してあるので、恣意的に「人格攻撃」を批判することこそ差別におもねる偏向でしかない。


    これも人格攻撃かな(笑)さんへ
    人格攻撃以前に、私はメンションを送らずに反論や愚痴をいうこと自体は、わりと自由だと思っています。
    仮に正面から反論する義務があるとすれば、リソースを投入して妥当な主張を行なう人よりも、リソースを使わずにデタラメを主張し続ける人が、いつまでも自己主張することができる。いわゆる「無敵の人」だけが有利になりかねない。
    ただ、具体性が欠けていれば、それは批判として何の意味もないし、罵倒だとしても痛痒になりませんよ、という話です。つまり、hayohater氏の言葉は届きませんよ、ということを私はいいたかったわけです。

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