12月権利は優待盛りだくさん 桐谷さん厳選の10銘柄

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どうも、桐谷です。年末が近づいてきましたね。12月権利銘柄は数が多く、しかも優待品の種類が多いのが特徴。好みの優待を探しやすいと言えます。冬のボーナスも出ますし、これから優待投資を始めるのに適した12月権利銘柄のお薦めを選んでみました。なお今回はコード順に紹介します。

まずはアルテサロンホールディングス(JQ・2406)。100株で1500円相当の商品かポイントです。いろんなものがもらえて配当と優待を合わせた総合利回りは4%程度。私の銘柄選びの合格ライン、4%に近いので選びました。

次の日本和装ホールディングス(東2・2499)。以前はQUOカード優待でしたが和服のメンテナンス券に変更。その後、2018年に500株以上でプレミアム優待倶楽部に変わりました。通常、優待をもらえる最小単元が利回りが最も高いのですが、ここは保有株数が100株増えるごとに少しずつ利回りが高くなります。500株でも総合利回りは4%超で、いい優待だと思います。

北海道コカ・コーラボトリング(東2・2573)。ずっしり重い2800円相当の商品が年2回届きます。こちらは18年に5株を1株に併合。ですが優待内容は変わらず。1000株でもらえた優待が100株でもらえるようになり実質的に優待拡充です。それを評価して利回り4%未満ですが取り上げました。

日本たばこ産業(東1・2914)は自社グループ商品の優待ですが、18年に1年以上保有と条件が付くようになりました。1年待たなくてはならない点は難ですが、増配を続け配当利回りは6%以上。総合利回りが高いので合格です。

アルペン(東1・3028)は半年ごとに500円券4枚。有効期間が1年余りなので、6000円分まとめて使うこともできます。

すかいらーくホールディングス(東1・3197)は17年に優待を改良して利回りがよくなりました。でも株価が上がり総合利回りは3%台になることも。こちらも日本和装ホールディングスのように保有株数が多い方が利回りがよくなる珍しい銘柄なので入れました。

ポーラ・オルビスホールディングス(東1・4927)は最近、株主になった銘柄です。株価が18年高値の半値以下になり、配当利回りだけでも4%超。株主になったばかりで、まだ優待品を受け取ってはいませんが、利回り的にいいと思います。

ニチリン(東2・5184)も株価が下がり利回りが高くなりました。人気のQUOカード優待の上、配当利回りが高いのが魅力です。

QUOカード優待の岡部(東1・5959)。私は10年以上前に400円台で買いました。この間に受け取った配当と優待で、投資した金額はほぼ回収。株価が安く利回りがいい優待銘柄を、じっと保有するとお得、ということが分かる銘柄です。

最後にラックランド(東1・9612)。9月に優待改良を発表。電子商取引(EC)サイトで使えるクーポン券を5枚(株主5人分)までまとめて使えるようにしました。ECサイトで商品を買おうとすると、以前のようにクーポン券1枚ではいくらか追加でお金を払う必要がありました。でも券をまとめて使えば追加の支払いなしでOKに。優待改良を重ねる企業は株主の期待を裏切らないだろうと思い入れました。

私の初めての優待投資はにっかつ(現・日活)でした。30年ほど前に15万~20万円程度の投資金額で買ったと思います。その頃、入手できる情報は『日経会社情報』や『会社四季報』の巻末にある優待情報のみ。これを見て「にっかつに投資すれば映画が見られる」と思って買いました。

ところが優待券が届いてみると、使えるのは直営館だけ。電車ですぐに行けるような場所には1軒もなかったんです。わざわざ高い電車賃を使ってまで行っても……とがっかりしました。

結局、買値と同じくらいの価格で売却しましたが、その後、にっかつは倒産。もし優待が使えていたら、そのまま持ち続けて、株券が紙切れになっていただろうなあ、と後々に思った初の優待投資でした。

では最後に、ブログ「株主総会お土産日記」が人気の株主優待好き主婦投資家mtips氏が厳選した「19年11月に入手できるお得銘柄」を紹介しよう。19年11月中に割当基準日を迎える銘柄だ(なお、19年11月末が割当基準日の場合、優待を得るための最終売買日は11月27日になる)。銘柄選択の際の参考にしてほしい。

(日経マネー 佐藤由紀子)

これまでの「桐谷さんの株主優待入門」の記事はからご覧ください。


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どうも、桐谷です。年末が近づいてきましたね。12月権利銘柄は数が多く、しかも優待品の種類が多いのが特徴。好みの優待を探しやすいと言えます。冬のボーナスも出ますし、これから優待投資を始めるのに適した12月権利銘柄のお薦めを選んでみました。なお今回はコード順に紹介します。

まずはアルテサロンホールディングス(JQ・2406)。100株で1500円相当の商品かポイントです。いろんなものがもらえて配当と優待を合わせた総合利回りは4%程度。私の銘柄選びの合格ライン、4%に近いので選びました。

次の日本和装ホールディングス(東2・2499)。以前はQUOカード優待でしたが和服のメンテナンス券に変更。その後、2018年に500株以上でプレミアム優待倶楽部に変わりました。通常、優待をもらえる最小単元が利回りが最も高いのですが、ここは保有株数が100株増えるごとに少しずつ利回りが高くなります。500株でも総合利回りは4%超で、いい優待だと思います。

北海道コカ・コーラボトリング(東2・2573)。ずっしり重い2800円相当の商品が年2回届きます。こちらは18年に5株を1株に併合。ですが優待内容は変わらず。1000株でもらえた優待が100株でもらえるようになり実質的に優待拡充です。それを評価して利回り4%未満ですが取り上げました。

日本たばこ産業(東1・2914)は自社グループ商品の優待ですが、18年に1年以上保有と条件が付くようになりました。1年待たなくてはならない点は難ですが、増配を続け配当利回りは6%以上。総合利回りが高いので合格です。

アルペン(東1・3028)は半年ごとに500円券4枚。有効期間が1年余りなので、6000円分まとめて使うこともできます。

すかいらーくホールディングス(東1・3197)は17年に優待を改良して利回りがよくなりました。でも株価が上がり総合利回りは3%台になることも。こちらも日本和装ホールディングスのように保有株数が多い方が利回りがよくなる珍しい銘柄なので入れました。

ポーラ・オルビスホールディングス(東1・4927)は最近、株主になった銘柄です。株価が18年高値の半値以下になり、配当利回りだけでも4%超。株主になったばかりで、まだ優待品を受け取ってはいませんが、利回り的にいいと思います。

ニチリン(東2・5184)も株価が下がり利回りが高くなりました。人気のQUOカード優待の上、配当利回りが高いのが魅力です。

QUOカード優待の岡部(東1・5959)。私は10年以上前に400円台で買いました。この間に受け取った配当と優待で、投資した金額はほぼ回収。株価が安く利回りがいい優待銘柄を、じっと保有するとお得、ということが分かる銘柄です。

最後にラックランド(東1・9612)。9月に優待改良を発表。電子商取引(EC)サイトで使えるクーポン券を5枚(株主5人分)までまとめて使えるようにしました。ECサイトで商品を買おうとすると、以前のようにクーポン券1枚ではいくらか追加でお金を払う必要がありました。でも券をまとめて使えば追加の支払いなしでOKに。優待改良を重ねる企業は株主の期待を裏切らないだろうと思い入れました。

私の初めての優待投資はにっかつ(現・日活)でした。30年ほど前に15万~20万円程度の投資金額で買ったと思います。その頃、入手できる情報は『日経会社情報』や『会社四季報』の巻末にある優待情報のみ。これを見て「にっかつに投資すれば映画が見られる」と思って買いました。

ところが優待券が届いてみると、使えるのは直営館だけ。電車ですぐに行けるような場所には1軒もなかったんです。わざわざ高い電車賃を使ってまで行っても……とがっかりしました。

結局、買値と同じくらいの価格で売却しましたが、その後、にっかつは倒産。もし優待が使えていたら、そのまま持ち続けて、株券が紙切れになっていただろうなあ、と後々に思った初の優待投資でした。

では最後に、ブログ「株主総会お土産日記」が人気の株主優待好き主婦投資家mtips氏が厳選した「19年11月に入手できるお得銘柄」を紹介しよう。19年11月中に割当基準日を迎える銘柄だ(なお、19年11月末が割当基準日の場合、優待を得るための最終売買日は11月27日になる)。銘柄選択の際の参考にしてほしい。

(日経マネー 佐藤由紀子)

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