堀江貴文「時間をドブに捨てている人たちへ」

時間貧乏にならないための取捨選択のコツ

経験から学ぶことには盲点もあります(写真提供:朝日新聞出版)
日本初の民間ロケットの打ち上げに成功、和牛ビジネスのプロデュースなども手がける堀江貴文氏。さまざまなイベントや、ゴルフなどの趣味に国内外を飛び回る堀江氏は、スキマ時間に触るスマホで仕事の指示を送っている。
「いかに時間を使わずに多くのものを生み出し、効率よく世の中に伝えるか」を徹底する堀江氏の「時間術」とは? 堀江氏が何よりも大切にする「時間」だけをテーマにした初の著書『時間革命』から一部を抜粋・再構成して紹介します。

「経験の少なさ」が動けない原因になっていることは、まれかもしれない。むしろ、経験したことが多くなるほど、行動を起こせなくなるのが人間というものだろう。

うまくいったにしろ、失敗したにしろ、何か具体的な経験を積むと、人はそれを次の行動に生かそうとする。一見すると損するように見えても、実はそのほうが得だというような「計算」が働くようになる。

例えば、資料を読み上げるだけの会議。いまだにたくさんの会社がこんなバカなことをやっているのは、決定権を持っている管理者に対して、「ちゃんと仕事をしていますよ!」とアピールしたり、「これについては報告しましたよ!」という事実をつくったりしたいだけなのだろう。

みんなで集まって一斉に時間(=人生)をドブに捨てる――いったい何がしたいのだろうかと思う。僕に言わせれば、こんなものはただの「集団自殺」に等しい。

仕事だけではない。日々のすべての決断において、このような「急がば回れ」の精神が蔓延している。

例えば、ゴルフでもそうだ。よくいわれることだが、ゴルフというスポーツには、仕事も含めて、その人間の言動や意思決定の根本にある「本質」がはっきりと表れる。

次ページゴルフで人間の「本質」が表れるシーンとは…
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  • 如月五月ブログ6407c324596e
    そもそも、

    記事のタイトル「時間をドブに捨てている人たちへ」だが、

    ゴルフをやらない自分にとっては、
    長時間拘束されて、同じグループの人たちと会話を続ける
    ゴルフ自体が「時間の無駄」のようにも思えるのだが。
    up50
    down17
    2019/11/9 07:18
  • 働きたいけど働きたく26dd4a0e37b9
    PTAまで届いて欲しい。
    集まって紙を読み上げるだけ。大人しかいないのに、校歌を歌って、くじ引きできまった人のやる気表明スピーチを聞いて…
    未だにこんな事してるのかと愕然とした。
    変えるために動こうと思っても、根本まで変える前に園からおさらばだ。
    up26
    down2
    2019/11/9 07:51
  • なるほど寝太郎0c0e47699a52
    私のように組織の中に安定を求めているような人間にとっては耳の痛い話。
    ミスや問題を起こさないよう小さく確実にを考えすぎると、もうヒットすら狙わず四球でしか出塁しなくなる。その結果、自分の時間の決定権は他人のものになり、無駄な時間が増えてゆくのです。
    up12
    down1
    2019/11/9 08:17
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