こんにちは、ゆう@台風から疎開して沖縄の過ごしやすい気候で寛いでいます。
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話をP活の彼女からNの会社に戻します。
Nの会社では毎月1〜2回、地方面談をやっていました。おさらいすると、Nはネットビジネスと不動産の融合で「不動産大百科」なるものを無料配布することによって大量の不動産に興味のある人たちのリストを入手していました。この大百科は”作家”にお金を払って何冊かの不動産投資の本をまとめさせたものでした。ゴーストライターですね。
そんな中身のない寄せ集めのような大百科でも、知名度のある人間が配布するとそれをありがたいと思う人が多いものなんです。
ああ、人間とは何とも騙されやすいものかな。
Nがここで採った戦略は、この大百科を無料配布する代わりにメールアドレスを登録させ、Nのメルマガが届くようになっていました。この時はアフィリエイターも使って大百科を拡散させていました。ボクにも当時依頼が来ていましたが、メールアドレス1件につき確か200円のアフィリエイト報酬を支払っていたはずです。
この報酬を支払うために当時Nが持っていた不動産を売却してお金を作ったりしていました。
結果、不動産に関心がある人たちのリストが手に入りましたが、本名かどうか分からない氏名とメールアドレスが手に入っていましたが、これだけでは価値が不十分です。
そこでそのリストを生きたものにするために「無料面談」と称して顔の見えないメールアドレスだけの潜在的顧客を”見える化”していったわけです。
ボクの最初の仕事らしい仕事はこの無料面談で京都に行ったことでした。
Nは各エリアでトップクラスに良いホテルのスイートルームを借りて、そこに1時間刻みでアポイントを入れていました。数日間の滞在でしたが、その間はほぼすべての時間がアポイントで埋まるのはなかなか素晴らしい、Nの人気を改めて目の当たりにしました。
京都での宿泊先は京都駅直結の「ホテルグランヴィア京都」でした。
ここでばスタッフも同行して、面談に同席し、その客を自分の顧客とすることができます。その際、面白いものでNと同じホテルに宿泊するスタッフは稼いでる系、別な安いホテルに宿泊するスタッフは稼げない系、と見事に分かれていました。
ボクは当時まったく売り上げの見通しが立っていなかったものの、Nと同じグランヴィア京都に宿泊することにしました。結果として当時、成功者だったNや年収5000万円以上稼いでいたスタッフたちと同じ視点でものごとをみることができたので良かったと今でも思います。
グランヴィア京都はワンフロアの部屋数がビックリするくらいおおく、ワンフロアに100室近くあったのではないでしょうか?とにかく部屋数の多さに驚きました。そしてボクの宿泊していた部屋からNの客と面談するスイートルームまで行くのに、ドアtoドアで5分はかかりました。広すぎて本当に遠いんです。
ボクは昔から運がとても良いです。
この時、初めての面談のときもその運を発揮していました。
超根アカテキーラモンスターのTOYOが面談予定だった客が、いろいろ理由があってボクの面談客になりました。
当時のボクは地方の投資家レベルの認識しかなく、物件は利回り10%では危険で12%以上で30年近い長期融資を引けないと買わない、という認識でした。全国区(というか東京の投資家)の投資基準をまったく理解していませんでした。しかも地銀の低金利で。
しかし、そのときに面談した客は京都市内の築30年弱のRCを10%で売りたい、という客でした。ボクの投資基準ではとてもこんな物件を買わないし、客にも紹介できませんでした。
しかし、当時のNの会社のスタッフはその情報を聞くと即決レベルの案件、との認識を皆がもっていました。
これはかなりのカルチャーショックでした。
この京都市の物件を持っていた客もそうですが、築年数が古いのでスルガ銀行でした融資を引けず、それでも金利が4.5%では満足なキャッシュフローが出ないからです。なぜこんな物件を売れると思えるのか、そして客に紹介できるのか。
それはほぼすべてのメンバーが実際に自分で不動産投資をしていないから、表面的な数字だけで強く客に紹介できるんですね。
これは教訓で、投資話を勧められたら、その人自身もその投資をしている上にリアルに実績を上げていることの裏付けをとるべきだなーと。人に紹介できるのに自分でその投資をしていないのは儲からないからです。
いずれにしても、ボクは物件元として京都の物件の担当となり、別な担当者O(ガングロイケオジサーファー)がそれを客付けしてあっという間に成約にいたりました。
この物件は6,880万円だったので、ほぼ何もせずに2,293,920円の仲介手数料を得て、その半分を報酬として手にすることになりました。