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【社会】トリエンナーレ助成金中止 出品作家ら「経緯不明」文化庁に抗議
愛知県で先月閉幕した国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」に対する助成金交付を文化庁が中止した問題で、出品作家や文化・芸術団体、大学教授らが八日、「交付中止に至るプロセスが明らかになっておらず、多くの国民が不交付決定に納得していない。社会に動揺が広がっている」と文化庁に抗議した。 この日は午前中に日比谷図書文化館(東京・千代田区)で集会を開催し、文化庁前で抗議アピールをした。あいちトリエンナーレの参加作家でつくる「ReFreedom_Aichi」は約十万四千人分の署名を文化庁に提出する予定だったが、この日は「通路のような場所で受け取ろうとした。あまりにも不誠実だ」として持ち帰った。アーティストの藤井光さんと小泉明郎さんは「不交付決定は、文化庁の担当者数人が二、三回ミーティングし、審議官が最終的に決めたので議事録はない、との説明を受けた。納得がいかないので引き続き対話を求めたい」と話した。 田中純・東大大学院教授は「不交付は申請手続きの問題というが、政治的な決定を事務手続きで隠そうとしていると感じる」と指摘。熊倉純子・東京芸大大学院教授は「自治体が表現の自由に介入した場合、文化庁は本来それを止める役割だが、国から先に圧力がかかるとは思っていなかった。アートを公的に支援する法律が整備されつつある中で残念だ」と語った。 PR情報
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