日本神話の絵本について ~ 子供たちに日本と天皇へ愛着を持たせましょう
(2014.1.23)
子供(7歳)が描いてくれたヤマタノオロチです。子供はポケモンとかそういうのばかり書いていて、私はいつもそれにブーブー言ってるのですが、特に何を書けとか言わなくとも何気なしに時々こういうのを描いてくれるのがウレシーです ^▽^)
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(2010.11.4)
日本の神話に関心持たれてる方が多そうなので、実際に各絵本内容チェックしてレビュー付での再アップです。
子供たちにとって、日本神話の展開のダイナミックさは、ギリシャ神話にも劣らず、聖書よりもおもしろいと思います。
まず、よく絵本とかになってる、代表的な逸話としては、主に下記のものがあります。
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イザナギとイザナミ (詳しくはコチラもご参照を)
日本を誕生させる、いざなぎといざなみの話。
天の岩戸 (あまのいわと・天岩屋戸)
乱暴者の弟 スサノオに怒って、姉のアマテラスオオミカミが洞窟に隠れて、日本が真っ暗になってしまう話。(コチラもご参照を)
ヤマタノオロチ
スサノオが8つの頭を持つ大蛇を退治する話。
因幡の白うさぎ
ウソをついて体の皮をサメに食われたウサギを、オオクニヌシが助ける話。オオクニヌシは縁結びの神様といわれてます。
海幸彦と山幸彦
“ウミサチヤマサチ”、“うみひこやまひこ”など、いろんな愛称があるようです。兄の釣り針をなくした弟と兄のケンカを題材にした話。山幸彦は神武天皇の祖父に当たります。
ヤマトタケル
粗暴だったヤマトタケルが天皇の命で日本各地を平定し、最後は白鳥となって天に昇っていく話。
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理屈をこねるよりも、こういった日本の神話を、小さな子供のうちからたくさん聞かせておくことで、日本という国の成り立ちに興味を持ち、天皇陛下にまつわる伝説も知って、日本や皇室への敬意も自然と生まれることでしょう。
日本の神話は展開が抜群に面白く、他の昔話とは全然違うようにウチの子は食いついてきます。
絵本にもよるでしょうが、イザナミが鬼を使ってイザナギを追いかけてきたり、天の岩戸で真っ暗になって悪魔が騒ぎ出すところなど、特に子供がその世界に引き込まれるシーンのようです。
それと国を生む場面でも、女のイザナミから声をかけるとうまくいかず(骨のないヒルコが生まれる)、男のイザナギから声をかけたらうまくいくシーンとか、男と女のあるべき形を象徴していていいですね。
きっと保育園とかで日本の神話を知ってるのは、ウチの子ぐらいではないかという気がしますが、園や学校では決して教えてくれないでしょうし、こういったことこそ自分の子はもちろん、親類に小さな子でもいれば、日本人の魂や精神を馴染ませるため、誰もが今すぐやれることだと思います。
1冊でもプレゼントしたりすれば、きっとその世界に引き込まれ、子供なんて他にもどんどん読みたがっていくことでしょう。
3歳以前の導入にも、『いなばのしろうさぎ』のような動物モノなら、道徳観念をつけさせるにも最適に思えます。
日本神話の絵本、かなり少なくなってるようですが、今でもシリーズで出してるところもありますし、小学生以上だって十分楽しめる内容です。
岩崎書店、ポプラ社、あかね書房から、昔の絵本を復刻した割といいものが出てますが、同じ類のエピソードでも内容がかなり異なってたりします。
(各絵本の詳細は画像をクリックしてください)
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岩崎書店 版
「イザナギとイザナミ」の話(にほんたんじょう)で最も詳しいのはここで、国生み失敗のヒルコの話、アマテラス、スサノオ、ツキヨミが生まれるシーンまでシッカリ描かれてます。オオクニヌシのエピソードを集めたものもなかなかよいです。それと神話ではありませんが、この岩崎版の絵本で特にいいのは「かぐやひめ」ですね。絵はもちろんですが、円地文子の文が素晴らしいです。
ポプラ社 版
長編のため絵本化が難しそうなヤマトタケルはここのみです(コミック版なら他からたくさん出てます)。また、海幸彦と山幸彦の話も詳しく描かれ、神武天皇につながってることまで触れられてるのは、ここの絵本だけのようです。
あかね書房 版
赤羽末吉画伯の絵が好きという方は、このシリーズもよいでしょう。昔の挿絵家では著名な方で、たくさんの絵本を書いてる方です。内容的にツメの甘さを感じるところもありますが(たとえば国生み失敗のヒルコの話がなかったり)、「すさのおとおおくにぬし」など、他社の絵本にはないエピソードもあります。
永岡書店 版
私は絵本にはとにかくこだわりますが、うちにはブックオフで100円で買った、永岡書店のアニメ・ミニ絵本もいくつかあります。元々、このシリーズは安くてもポイントがシッカリ押さえられていてオススメ。特に就学前のお子さんにも馴染みやすそうだし、「イザナギとイザナミ」や「あまのいわと」なんて、すごくいい内容なのに、残念ながら日本の神話では「ヤマタノオロチ」と「いなばの白うさぎ」だけしか、今は販売されていないようです。現在プレミアムがついてるようで、どこかで安く売られてるのを買えたらラッキー、余裕ある方はプレミアム品を買われてもよいでしょう。他に、お手軽な「12支のはなし」とか今もあります。
小学館 版
あと、今は絶版ですが、小学館からも昔は良質な日本の神話系の絵本がかなり出てたようです。うちにある『あまのいわと』、参考までに掲載いたします。このシリーズ、古本なら今も出回ってます。
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これら日本の神話の絵本、大人でも十分楽しめるものばかり。
売国政権に頭を痛めて、いくら慌ててもしょうがありません。
自分の子供や家族へ、守るべきことをシッカリ教え続けてさえいれば、政情がどうであろうと動じる必要なんかありません。
こういうのこそが、本来の宗教の役割といえます。
環境や時代に左右されず、しっかりした信念と価値観を保ち続ける。他の民族には当たり前のようなことも、宗教的なことに無理解な日本人には、こういった精神が決定的に欠けてます。
そして忘れてならないのは、この手の絵本買ったなら、子孫代々で使うくらい大切に持っておくよう、必ず子供たちに伝えておきましょう。捨ててはいけません。
日本神話について、よくご存知ないようでしたら、ぜひ読んでみていただきたいところです。
大人も楽しめる日本の神話(詳しくは各画像クリック。古事記を読んだら風土記も^▽^)
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(2013.7.28)
子供の国語の教科書に『いなばのしろうさぎ』が載っていて、それだけ聞くと「おー、そりゃ素晴らしい!」と思われる方も多いことでしょう。
でも、その中身がどうなってるかというと……オオクニヌシ(大国主)の兄弟一行(八十神)が旅していたのは、元々、因幡の国のヤガミ姫への求婚のためであって、ウサギを助けたオオクニヌシが、ウサギから「ヤガミ姫が結婚相手に選ぶのはあなた様になります」と告げられる話が本来。けれど、子供の教科書では、ヤガミ姫についての記述が一切ありません。
要するに結婚がテーマの話なのに、その肝心な部分がカットされ、単なる動物愛護、エコロジーなどの左翼的なテーマにスリ替えられてしまってるわけですね。
イザナギとイザナミの国生みエピソードでも、女から声をかけて失敗する部分(ヒルコ)があるのとないのでは大違いになります。
『いなばのしろうさぎ』におけるオオクニヌシとヤガミヒメの結婚エピソード抜け落ちなど、こういうのは意図的に削除されてる可能性が高く、そういう大事な部分がないまま話を終わらせるというのは、いわば「気の抜けたコーラ」のようなものです。
ここで紹介してる絵本はすべて私自信目を通してますが、大人向け単行本の日本神話のエピソード集(解説本含)については私が読んでないものの画像も載せてました。しかし後でそれらも実際に見てみたのですが、見事にヒルコの部分がないものも多く、だからそういう本の画像は外しました。
解説本等の偏向性、超絶曲解性の危険性にも私は気づき始めたので、出来るだけ原文(現代語訳でいい)を読まれるようしてくださいね。日本神話や日本の神様と銘打ってるからと安易に安心して飛びついたりするのでなく、既に変な工作がかなり入ってる本も多いので、くれぐれもご用心を。そういう選別が出来ないと、商業保守の食い物にされてしまいます。解説本を読まれる場合、特にその辺りに注意しながらお読みくださいませ。
日本神話を持ち上げていても信用ならない勢力(偽装保守・右翼)が相当いるわけで(今や神社でさえ危ういところが多々あります。特に萌え系マンセーには注意)、その中身がどうであるか、ここの読者の皆様は精査できる目を養い、確かな見る目を子供たちに継承させ続けなければなりません。
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◆イザナギとイザナミに見る、日本における男女のあり方 ~ 日本神話を題材に
◆北海道はイザナギ、イザナミの産んだ本州から別れただけ。元から日本なんですよ!
◆サルが人になったとする進化論と、日本人・陛下がサメの子孫とした日本神話、あなたはどっちを信じますか?
◆日本の童謡の世界は比類ない最高のもの ~ それと子供には神話絵本も!
◆子供の乳幼児期に読ませてた絵本 セレクション ~ 赤ちゃんにもオススメ!
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◆失われた日本人の精神性と天皇の祈り① ~ 信仰とは信条を持つこと。神を信じる否かは関係ない ~ 母と子が父の無事を祈る『里の秋』
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◆現代は中世ヨーロッパ暗黒時代にも匹敵する文化不毛カルトの時代 ①~ ギリシャ時代に帰りましょう
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◆女の子には“赤い靴” ~ 親不孝娘を描いたアンデルセン童話のダイナミズム