欧州のトレーダーら、取引時間の短縮求める-心の健康と幸福を求め
Viren Vaghela欧州のトレーダーらが、株式市場の取引時間短縮を求めている。
90分短縮すれば、トレーダーの労働環境を改善するばかりでなく、取引が凝縮され市場の効率化を促すと、欧州金融市場協会(AFME)と英国投資協会(IA)がロンドン証券取引所グループ(LSE)および他の欧州の取引所への書簡で論じた。
ロンドンの金融街シティーではセクハラや長時間労働、男性中心の文化が問題になっている。プレッシャーが大きく長時間労働を余儀なくされる株トレーディングの世界は、家庭を持つ人が働きにくいほか、トレーダーらの「心の健康と幸福」に悪影響があると書簡は訴えている。
AFMEのマネジングディレクターで株式担当責任者のエイプリル・デイ氏は、「取引時間の長さを是正する業界全体の取り組みがなければ、株式トレーディングは多様性と受容性の拡大を目指す金融サービス業界全体の動きから取り残される恐れがある」と指摘した。
LSEの広報担当者は、同取引所は提案についてメンバーおよび顧客と協議すると述べた。 CBOE欧州の広報担当者は、取引時間短縮は「議論に値する非常に興味深いコンセプト」だとコメントした。
書簡は、取引時間をロンドン時間午前9時-午後4時と、現在の午前8時-午後4時30分から短縮することを提案している。
原題:Traders Are Calling for Shorter Hours to Improve Their Health(抜粋)
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