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【大相撲】

御嶽海、今度こそ柿色旋風を 先場所Vの締め込み温存 初日相手は妙義龍も「俺は聞かないよ」

2019年11月8日 16時56分

柿色の締め込み姿で土俵に入り塩を撒く御嶽海

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 日本相撲協会は8日、福岡国際センターで大相撲九州場所の取組編成会議を開き、初日と2日目の幕内取組などを決めた。秋場所で2度目の優勝を果たし、大関昇進を狙う関脇御嶽海(26)=出羽海=は初日に幕内妙義龍、2日目に小結北勝富士と対戦する。

 先場所優勝の自分自身を、信じさえすればいい。御嶽海が「弘法筆を選ばず」のスタイルで、一年納めの場所に突入する。8日の福岡県新宮町の出羽海部屋宿舎での朝稽古。場所で使う柿色の締め込み姿で汗を流した。

 御嶽海の締め込みといえば、明るい紫がおなじみ。昨年の名古屋と今年の秋、賜杯を手にした場所の良き相棒だった。一方で柿色は、夏場所中にお目見えしたが黒星続きで“途中降板”したいわく付き。験担ぎを好む角界にあって、珍しい選択だが…。

 「これで行きます。夏場所は体になじんでなかったけど、もう大丈夫。験を担がないことが、験担ぎと思って乗り越える」

 勝負の肝はきっちり押さえている。稽古後の取材対応中、報道陣に初日と2日目の対戦相手の連絡が入ったが、御嶽海は「俺は聞かないよ」とニヤリ。秋場所前はスマホをいじって、うっかり知って対策を考えすぎて黒星発進。今回はネット断ちで自然体を貫く。

 大関昇進を預かる日本相撲協会審判部は、九州場所を大関とりと位置付けていないが、12勝すれば三役での直近3場所で計33勝の目安に達する。秋場所は12勝で「(経験を)生かさないといけない」と快進撃の再現を予告。柿色の締め込みを縁起物に仕立て直し、大関という実りを手繰り寄せる。

 

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