異例の抜てきだ。ヤンキースはマット・ブレーク新投手コーチ(33)の就任が決定した。7日の米スポーツ専門局ESPN(電子版)によれば、異色のキャリアを引っ提げ、田中将大投手(31)らを指導する。2015年までボストンのリンカーン・サドベリー・リージョナル高校の野球部監督で、同地域のヤンキースのスカウトも務めていた。
16年からインディアンスの投手コーディネーターに登用されると、今年7月のオールスターでMVPに輝いた主戦右腕ビーバーや、右腕プリーサックらの台頭に貢献。今月5日、投手育成部長に昇任したばかりだった。コーチングのみならず、最先端の分析データをかみ砕いて選手に伝え、実践に役立てる能力にたけているとされる。
ヤンキースは10月28日、就任9年目だったラリー・ロスチャイルド投手コーチ(65)を解任。田中が引っ張った今季のチーム防御率4・31は、メジャー30球団中14位。一方、インディアンスの同3・76は4位だった。