俳優の千葉真一(80)が7日、東京都内で、芸能生活60周年祝賀会を開いた。息子で俳優の新田真剣佑(22)、眞栄田郷敦(19)も駆けつけたほか、親交のある芸能人ら約950人が集まり、アクション俳優第一人者の“還暦”を祝った。
1000本を超える出演作の中から代表作をダイジェストで放映し、足跡を振り返った。「(息子)2人は私の作品を全く知らない。ここで一度、父親の背中を見せておこうと」。開場前に取材に応じた千葉は、2人の同席を喜んだ。
新田も眞栄田も映画にドラマにと進境著しいが「芸能界に入ったからにはハンパは許されない。2世はいっぱいいるが、ニセ者にはなるなよ、と言い聞かせている」と先輩としての厳しさも。
思い出深い作品として、深作欣二監督の「風来坊探偵 赤い谷の惨劇」(1961年)を挙げた。「監督第1作目で私を抜てきしてくれ、イロハを教わった。今日1番お礼を言いたい人」と芸歴を回顧して感傷的になったが、「まだ体は元気。80歳の役はもう少し待って」と強調した。