東急とソフトバンクは6日、携帯電話通信で映像を転送できる防犯カメラが付いた蛍光灯を来年3月から7月にかけて、東急の全車両に設置すると発表した。テロ対策の強化に向け、東京五輪・パラリンピックの開幕までに導入を完了させる方針だ。
車内により高性能な防犯カメラを取り付けることに、プライバシー侵害などの不満が出そうだが、東急は映像の使用方法について、「閲覧できる人を責任者の立場にある社員に限定するなど個人情報の保護に努める」としている。
同社によると、1車両に計4台を設置し、来年7月までに全1257車両に取り付ける。現在、一部の路線で1車両数台の防犯カメラを設置しているが、通信機能が備わった防犯カメラを設置することで、車内でのトラブル時にリアルタイムで状況を確認し、迅速な対応につなげる狙いだ。
copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.