米トウモロコシ爆買いの安倍首相 補助金32億円も申請ゼロ
安倍首相がトランプ大統領から引き受けたトウモロコシ約275万トンの爆買い。農水省は購入を後押しするため、約32億円もの補助金を用意している。ところが、これまでに一業者も申請に来ていない。6日の衆院外務委員会で判明した。
8月25日、仏ビアリッツG7の合間に行われた日米首脳会談後、トランプ大統領が「安倍首相がトウモロコシを買うと言ってくれた」とブチ上げると、安倍首相は「害虫対策の観点から日本としても購入が必要だ。前倒しして、緊急な形で購入をしなければならないと民間も判断をしている。だから、協力できると思う」と応じた。
農水省の対応は早かった。翌26日、前倒し購入する民間業者の負担を緩和するため「飼料穀物備蓄緊急対策事業」を省内で起案。28日には決裁を完了させ、9月24日、すぐに申請できる形式の「実施要綱」を公表したのだ。