北陸新幹線は金沢―東京間の直通列車について、11月末に100%のダイヤに復旧する。現在は暫定ダイヤが組まれており、東京と金沢を結ぶ「かがやき」が2本運休しているほか、富山と金沢を結ぶ「つるぎ」の運転を1本取りやめている。
JR東日本などによると、暫定ダイヤは被災で残った20編成に加えて上越新幹線からE7系を転用し運行している。20年春までに上越新幹線に投入する予定だった新車の5編成を加え、北陸新幹線は26編成にまで戻す方針。東京と長野を結ぶ「あさま」を含め、全線で本来のダイヤに戻したい考えだ。
北陸新幹線は10月、台風19号の影響で約2週間にわたり東京―金沢間で運休が続いていた。さらにJR東日本が管轄する長野県の車両基地では全編成の3分の1にあたる10編成が浸水。被災した車両はモーター部分の損傷などから廃棄されることが決まった。