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2019/11/07 18:47 事件・事故

解説 配線?溶融痕?出火原因は何なのか

アナ
7日の消防会見では原因の特定には至っていないということでしたが、重要な手掛かりは見つかっていたのか?

記者
会見で出た重要なキーワードが溶融痕と短絡痕です。改めて今回火災が発生した場所を確認します。

記者
警報が鳴り警備員が正殿内を確認しにいったところ、正殿の手前の部分には煙は充満していましたが火の手は確認されていないことや、駆け付けた警察官が正殿北側から燃えているのを確認していたことなどから、警察や消防は正殿の北東側が火元とみています。
そして火災発生から1週間となった7日午後2時ごろ現場での実況見分を終えています。

アナ
これまで電気を分配する分電盤が火元ではないかとも言われていたが?

記者
一部ではそのような報道もありましたが、これまでに分電盤からはショートした痕などは見つかっていません。
今日の消防の会見で分電盤に接続されていた延長コードが30以上の細切れになり溶けた状態で見つかっていたことがわかりました。
延長コードには正殿北東側の出口付近に設置されていたLED照明2つがつながれていて、電気が通っていたということです。
また分電盤への引き込み線にも溶けた痕が見られたということです。
消防によるとこの溶けた痕というのが溶融痕と短絡痕の2つがあるということです。
短絡痕は配線自体がスパークし火災の原因になったもので、溶融痕は火災の熱によって配線が溶けてしまったものですが、その見分けは精密な鑑定をしなければ難しいということです。消防は延長コードか引き込み線のいずれかが出火原因の可能性が高いとしています。