首里城祭(主催・同実行委員会、共催・沖縄タイムス社など)の「琉球王朝絵巻行列」が27日、那覇市の国際通りであった。みこしに似た「御轎(ウチュー)」に乗った国王や王妃ら総勢約700人が松尾から牧志公園までを練り歩き、沿道の観客約2万7千人(主催者発表)を魅了した。
笛や太鼓の音が響く中、華やかな衣装に身を包んだ国王や王妃、中国皇帝の使者・冊封使に扮(ふん)した行列が厳かに進み、アジアとの交易で栄えた琉球王朝時代を再現した。行列に続き、エイサーや四つ竹、棒術など伝統芸能も披露され、観客は写真を撮影したり拍手を送ったりして楽しんでいた。
家族と一緒に訪れた佐久川あつ子さん(42)は、行列に参加した娘ありかさん(11)の踊りに満足。静岡県からこの日のために訪れたありかさんの祖母山田民江さん(81)は「なんとも言えずきれいで、素晴らしいなと思った」と感激していた。