グランプリ(GP)シリーズ第3戦のフランス杯で8位に沈んだ宇野昌磨(21)=トヨタ自動車、中京大=が一夜明けた3日、フランス・グルノーブルで取材に応じた。「昨季から今季を含めて一番気持ちがさわやかというか、あれだけの演技をした後なのに一番前を向いている」と気落ちした様子は見られなかった。
コーチ不在の影響は、やはり痛感しているようだ。それでも、自身はあくまでも技術的なアドバイスよりも精神的なサポートを求めているという。
「1人で練習して1人で試合をすることは、できると思って今季に入った。できるできないではなく、楽しくないって思った。やはり、どれだけ調子が悪くてもコーチがいることによって笑顔になることもある。1人では絶対にできないことがあることを痛感した」
昨季までのことが頭をよぎり、コーチという存在の大きさをあらためて感じたようだ。理想のコーチ像については「僕は僕のためにスケートをやっていると思うんですけど、少しでもその人とともに戦いたいと思えるような人がいい」とあらためて明かした。