“梅”の産地偽装 加工会社が自己破産申請 負債額1億5000万円 取引先はふりかけ製造休止に 福岡県
中国産のウメを国産と偽って販売していた北九州市の食品加工会社が、裁判所に自己破産を申請しました。
全国的な人気がある太宰府の名物ふりかけ「梅の実ひじき」。
原料メーカーの産地偽装問題で製造休止に追い込まれました。
ウメの産地偽装問題で自己破産を申請したのは、北九州市小倉南区の食品加工会社旬菜工房です。
旬菜工房は、少なくとも5年ほど前から中国産のウメを大分産などとするシールを貼って、福岡県内のメーカーなどに販売していて、2019年9月に産地偽装が発覚しました。
民間信用調査会社によると、偽装発覚で対外的な信用が失墜した旬菜工房は、事業継続が困難となり11月1日に福岡地裁小倉支部に自己破産を申請したということです。
負債額は約1億5000万円でした。
旬菜工房から原料のウメを仕入れ商品の製造販売を行っていた「十二堂えとや」は、仕入れ先が見つからず現在も「梅の実ひじき」の製造を休止しています。
再開のめどはたっていません。
十二堂えとやでは「お客様、お取引先様へご迷惑をおかけした事への責任を感じて頂きたい」とコメントしています。