インターネットの世界においても広告は非常に我々の身近なところまで浸透しています。youtubeやSNS、webページなどいたるところに広告がありますよね。この広告によって商品などの宣伝を行っています。TVにおけるコマーシャルと同じです。
広告を作るにあたっては、様々な過程を経ています。まずはターゲットを絞り、市場がどうなっているかを調査。そしてその市場を分析して、広告の効果を得るためのデザインや宣伝文句などを次に考えなくてはなりません。
しかし上手いこと広告を出せたとしても、分析はそこで終わりではなく、広告を出した後も、実際の効果はどのくらいであったかを分析が必要です。このように、多大なコストを経て広告は作られています。
ですから、いままで人間の手で作られていた広告をAI(人工知能)に運用を任せるというものがトレンドになるのは頷けますよね。AI(人工知能)にとって分析は得意分野、効果もしっかり出ていることがわかっているので、デザインから分析まですべてAI(人工知能)に任せることでコストを削減できるでしょう。
そこで今回は、AI(人工知能)にSNS広告の運用を任せた事例やFaceBookの例などもを交えてAI(人工知能)の広告の運用についてご紹介します。
SNS広告の運用はどの様に行っているのか

まずSNS広告とは何かご紹介しましょう。
SNS広告とは、FaceBook,Twitter,Instagram,LINEなどの媒体を通じて行う広告を指します。広告する内容としては自社商品やサービス等です。
SNS広告の特徴としては、ターゲティング精度の高さにあります。SNSでは年齢であったり性別、居住地、趣味などまで登録してありますよね。そのためそれらの情報をもとにマーケティングを行うことができ、非常にニーズに対して正確なマーケティングを行うことができるのです。
一方、 AI(人工知能)にSNS広告を任せるとはどういうことか説明していきましょう。
この調査の作業は、ネットを使って調査したりアンケートを行ったり手法は様々です。
その後はその広告の効果を分析して、次回の広告につなげます。
これが広告での流れですが、この一連の作業かなりコストがかかりますよね。このようにたくさんの人件費と時間がかかって広告ができているのです。
AI(人工知能)に広告の運用を任せるメリット

今度はAI(人工知能)に広告の運用を任せるメリットをご紹介いたしましょう。
大量生産が可能
まず、広告の自動生成ツールが存在します。
今までは一枚一枚バナーを手作りで行っていたものが、AI(人工知能)によって広告の自動作成を行うことができるようになりました。
従来は一枚広告作っては検証し、修正してまた広告作っての繰り返しでしたが、一度に大量に広告を作れるようになったので、たくさんの広告から厳選することが可能。
このように、サイクルを劇的に変えるようなSNS広告の運用をすることができます。
工数の大幅削減
次に、SNSのAI(人工知能)運用は従来のターゲット分析、制作活動、分析をすべて自動化できます。
そのため、SNS広告にかかっていた時間が大幅に削減されるでしょう。またマーケターやクライアントはマーケット戦略に時間を割くことが可能ですので、よりクリエイティブなSNS広告の AI(人工知能)運用ができます。
データが膨大、かつ優秀
そして分析やデザインはAI(人工知能)の機械学習で得た膨大なデータから計算を行って出しているものですので、SNS広告のAI(人工知能)運用はこの中から一番良いものを選べます。
そのためSNS広告のAI(人工知能)運用はより選択の幅を広げることができますので戦略を立てやすいでしょう。
SNSの広告運用にAI(人工知能)を活用する具体的な活用例

今度は実際に具体例を紹介していきましょう。
リノベ不動産 キャンペーン予算の最適化を自動化
リノベ不動産の強みである「物件購入からリノベーションまでワンストップで対応、自分らしい理想の住まいを実現するフルカスタマイズ」を表現するために、広告のキャンペーン予算の最適化を AI(人工知能)で活用しました。
するとキャンペーン予算の最適化によって、定期的な予算の見直しの必要がなくなり、広告の内容に予算を割くことができたのです。その結果顧客の獲得数が増加し、顧客単価を低く抑えることができました。以下がその結果。
- お問い合わせ獲得単価削減50%
- 月間のお問い合わせ件数85%アップ
- インプレッション単価9%削減
アントレ Messengerボットの活用
日本の独立、開発支援プラットホーム「アントレ」はリード獲得のため、起業志望者向け1日セミナーへの参加を促すキャンペーンをMessengerで展開しています。
アントレはイベント参加申し込みを促すために、FaceBookの機能の一つである、Messangerでチャットボット( AI(人工知能)の一種であるbot)を用いてセミナーの紹介を自動送信する機能を追加しました。そして、ターゲット効果を大きくするために、広告の配信先にFacebookニュースフィード、Instagramフィード、Messengerのうちどこが最もコスト効率が良いかをAI(人工知能)が判断するのも取り入れたのです。
その結果以下のような効果が得られています。
- リード獲得単価が70%低減
- コンバージョン率が2.3倍向上
- フォーム完了率が60%向上
- フォーム送信からのリードが53%増加
DOKODEMO ダイナミック広告の自動配信によるアプリインストール獲得効率の向上
DOKODEMOは、5言語70以上の国と地域への配送実績を持つ越境ECプラットフォーム。世界各地での認知度向上を目指して、ダイナミック広告をつかっての活動を行いました。
ターゲット情報を自動的に取得、分析を行うことによって効率の良いデータの獲得及び運用が可能となっています。
その結果、以下のような効果が得られました。
- アプリインストール率3.3倍(バナー広告に比べて)
- 獲得効率3.2倍(バナー広告に比べて)
- 投資広告費⽤の回収率2.5倍

このようにSNS広告の AI(人工知能)運用は様々なところで活躍しています。具体例としてFacebookの例を紹介していきましたが、他にも様々なSNSでAI(人工知能)での広告運用が行われているのです。
いま、大多数の人がSNSを使用していますよね。ですからSNSでは個人情報の登録も行っており、特にFacebookの場合、個人情報の精度が高く有益な情報を使用することができます。
活用例を見ると、効果もしっかりと出ており、その各企業の特色からSNS広告のAI(人工知能)戦略を組み立てて積極的に利用、活用していくことは今後の広告業界において生き抜くのに必要でしょう。
広告の大量生産が可能であったり、ターゲットの分析などを自動的に行ってくれることから、ユーザやクリエイターは戦略など重要な部分に時間をしっかりと割くことができますよね。また分析に至っては人間の処理能力を大幅に上回ります。
これからはさらに、SNS広告運用はAI(人工知能)に任せるのが当たり前になります。ですから積極的にAI(人工知能)にSNS広告運用を任せてコスト削減をしていきましょう。