ナショナルズを初のワールドシリーズ優勝に導き、シリーズMVPに輝いたスティーブン・ストラスバーグ投手(31)が、7年契約の残り4年総額1億ドル(約108億円)を途中破棄できる「オプトアウト権」を行使し、FAとなることが判明した。
今オフのFA市場ではアストロズのコールとともに投手の2大目玉となる。2日の米放送局CBSスポーツは、この右腕コンビについて「6年総額1億5000万ドル(約162億円)以上の契約を見込める」とした。また、ナショナルズも全力で慰留に努めると伝えられる中、米ヤフースポーツは移籍先の候補として「サンディエゴ出身という要素は小さくない。南カリフォルニアを優先する可能性はある」と報道。エンゼルスやドジャース、パドレスなどにチャンスが降って湧く可能性を指摘した。
ストラスバーグはこの日、本拠地ワシントンで行われた優勝パレードに出席。「素晴らしい旅だった。子供のころに夢見るような。(ベンチ入り)25人全員の力が必要だった。どの日も、互いを応援した。特別な旅だった。MVPのトロフィーは、ここにいる全員に受賞するチャンスがあった」とスピーチ。観客から「M・V・P」コールを浴びた。
今季はリーグ最多の18勝(6敗)、防御率3・32。メジャー史上初の「単一ポストシーズン(PS)で無傷の5勝」を達成し、史上2位の「単一PSで47奪三振」をマークした。