16、17の両日に千葉県成田市で開催されるレスリングの国別対抗団体戦・女子ワールドカップ(W杯)を前に、リオデジャネイロ五輪金メダリストの57キロ級・川井梨紗子(24)=ジャパンビバレッジ=が6日、東京都内で会見。ラグビーW杯で時の人となったリーチ・マイケルのように、主将として日本チームを引っ張ると語った。
日本中を熱狂させたラグビーの余熱は川井梨にも及んでいた。「日本の試合も決勝もテレビで見ました。ノーサイドの精神、いいですよね」。すっかり楕円(だえん)球のとりこだ。
チームをまとめたリーチの統率力にも注目していた。レスリングは個人競技とはいえ、全体のムードは個々のパフォーマンスにも影響する。川井梨は「最近は後輩にどう声をかけたらいいのか考えている。リーチさんはチームメートにガムを配ったと聞いた。私も配った方がいいですか?」と笑った。
日本はW杯で5連覇を目指すが、中国、アメリカも強力メンバーをそろえている。川井梨は「チームのまとまりが大事。優勝できるように引っ張ります」。東京五輪の出場は内定済み。レスリング女子のエースとして、日本の強さを示す。